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Where is〜?シリーズで世界一周を振り返る①グレートバリアリーフ

グレート・バリア・リーフを訪れたのは2017年の1月。フィリピン・セブ島が世界に誇る「シヌログ祭り」が終わってすぐ、世界一周のために旅立ってほとんど最初の目的地らしい目的地でした。

2月〜3月にかけて、どうしても南米ボリビアの「ウユニ塩湖」に行きたかった僕は、逆算してそこから2ヶ月間の旅を、いわゆる「東廻り」でいくことに決めていました。

沢木耕太郎の『深夜特急」然り、猿岩石(古い)然り、バックパッカーの世界放浪は西廻りが王道ですが、僕はこの逆をいったんです。旅慣れているわけでもないのに。

旅人が西廻りを好む理由は色々あります。まずなんと言ってもスタートがアジアからになりますので、急激な文化や風習の変化にさらされることなくスムーズに旅慣れしていくことができること。物価も安くて金銭感覚も鍛えられるし、親日的な人も多いです。

でも東廻りは、危険といわれる南米大陸を旅の序盤に訪れることになります。実は南米って気をつけてさえいれば、そんなに危険でもないんだけど。

とにかくこの時の僕は、バックパッカーなんてしたこともないのに向こう見ずで「まぁどうにかなるだろう」くらいに思っていたので、オセアニアから南米大陸に渡るべく、フィリピンの語学学校を卒業してから最初の目的地をシドニーにしたのでした。シドニーからニュージーランドのオークランドに渡って、そこからから南米大陸を目指す算段です。

せっかく身につけた英語も試してみたかったというのもあります。

で、せっかくシドニーに行くんだから、ここを拠点にオーストラリアの有名な観光地に足を伸ばしてみようと目星をつけたのが、「エアーズロック」と「グレート・バリア・リーフ」だったのでした。

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シドニーからエアーズロックに飛んだあと、グレート・バリア・リーフの玄関口であるケアンズへ。ケアンズはとにかくよく晴れていて、南半球の夏である1月の、乾いた心地良い気候を存分に満喫できた、とても充実した一週間になりました!

と言いたいところでしたが、どれだけ天気が良かろうが、海がきれいなところに一人で行っても正直心が帰って沈むだけだ、っていうことに気づいたのは何を隠そう現地に到着してからです。

いやむしろ、海が綺麗すぎたからこそここを一人で訪れたことの侘しさが際立ったと言うべきか…それくらい、グレート・バリア・リーフは美しかったです。

現地では、グラスボートに乗って、なんだかとかいう島に行った記憶があります。

オーストラリア大陸の東岸に沿って南北に続くサンゴ礁と海岸線との間のいわゆる「ラグーン」に数多ある島のなかの一つです。とってもきれいな島だったけど、なんて名前だか忘れちゃったなぁ。

下は僕が5年くらい前に書いた、どうにこうにも暗くてわびしいブログ記事のリンクなんですが、この記事のサムネイル画像に使っているのがこの島のビーチから撮った写真です。もしこれがどこかご存じの方がいらっしゃったら教えてください。

グラスボートとラグーン内の島の訪問の他に、グレートバリアリーフを上空から鑑賞する「パラセーリング」をしたような記憶もあるんだけど、一人でやるのは虚しいのでやっぱりやめようかな?と、旅行代理店の前で逡巡した記憶も頭の片隅にあるので、実際やったのかどうかはわかりません。

ま、人間の、旅の記憶なんてそんなもんです。

ブログ記事の中ではなんだかかなり暗い筆致でこの透き通るような美しい海とケアンズでの滞在を描写していますけど、今、少し色あせた記憶をたどりながらもう一度思い描くグレートバリアリーフの海は、そんなにいうほど悪くなかったよな、という感じです。

『Where is the Great Barriar Reef?』を今回読んでみて、なんだか世界一周をしていた時の高揚感みたいなものがちょっとだけ蘇ってきたような気がします。

なにより、あの「エメラルドグリーンの」海の記憶が強烈に蘇ってきます。海って青じゃないんだ、緑なんだ…って、産まれて初めて知りました。

ぼくは今、群馬県の高崎市ってところからほとんど出ることのない毎日を過ごしていますけど、Kindleにひょいっと書籍をダウンロードして、家の屋上で山を眺めながらいながらにして、世界の色んな場所に行った気に慣れるのってなんだか素敵だな、と思ったりします。

あとそういえば、ケアンズにある室内動物園のようなところでコアラの赤ちゃんを抱っこして、手のひらにう◯こされたのも、いい思い出といえばいい思い出です。

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