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【洋書多読】Confessions of a Shopaholic(223冊目)

Confessions of a Shopaholic by Sophie Kinsella
 
総語数:91,358 words
 開始日:2023年7月4日
 読了日:2023年7月13日
 多読総語数:8,689,850 words

Shophie Kinsella というイギリスの作家の小説『Confession of a Shopaholic』を読了しました。

といってもこれはアメリカ版で、本家イギリス版は『The Secret Dreamworld of a Shopaholic』というんだそうです。

個人的にはこちらのイギリス版のタイトルのほうがしっくり来るような感じがしています。というのも、お話のほとんどが主人公の女性であるレベッカの頭の中の独り言・妄想を軸に進められていくからです。

主人公であるレベッカはいわゆる「買い物依存症」で、そのぶっ壊れた金銭感覚と、自分自身の浪費を正当化する頭の中のおしゃべりに辟易する読者も結構多いようです。アマゾンのレビューなんかを見ていてもそんな意見がちらほらあります。

でも、最終的には大どんでん返しが待っていて結構爽やかな読後感があるので、色んな人におすすめできる一冊かなと思っています。


英語レベルはちょうど今の僕(英検一級・TOEIC925点)がリラックして読めるレベルで、息抜きに読もうと思って本を開いたら結構な時間読めてしまっていた…という経験を何度かしました。そういうわけなので、9万語以上になる長さについてはあまり気にならなかったです。

ちょっとせこい話になりますけど、最近一ヶ月の英語多読に要する費用があまりかからなくなってきたなぁと感じています。
本の販売価格が文字数に比例しているわけではないのが理由です。

本書に関しても9万語近くある小説が600円程度で販売されていて(Kindle)、それくらいだとだいたい2週間前後くらいかけて読むのですけど、僕が折に触れてオススメしている『Who was〜?シリーズ』は一冊800円前後で7000〜8000語程度しかないので、これを一ヶ月続けようとすると結構な額になるんですね。

多読って英語力UPに非常に効果的な学習法なんですけれど、数少ない欠点の一つが「カネがかかる」ことなんです。運良く近所の図書館が『Who was〜?』を揃えてくれていたりすれば儲けものなんですけど、そんな素敵な図書館は全国に星の数ほどある中のほんの一部しかない(らしい)ですし、あとは熱心な英語の先生がいらっしゃる公立学校の図書室なんかにひっそりと配架されたりしているらしいですけど、一般人はアクセスできないですしね。

でも、多読も中級クラス以上になってくると値段の割にボリュームが多くなってきて内容も十分楽しめるものが増えてくるので、その費用対効果が指数関数的に伸びていくんです。
このあとに読む事になる『How to Win friends and influence People(邦題:人を動かす)』なんて20世紀を代表する名著の一つらしいですが、古すぎて(1931年刊行)Kindleではたったの46円でダウンロードして読めちゃいます(2023年7月27日現在)。

ちなみに本書の総語数は74,016語なので、僕のペースならだいたい1週間〜10日くらい楽しめます。

46円で毎日1時間程度、一週間以上楽しめて英語力が伸びてしかも教養まで身につく(?)なんて、こんなにコスパのいい趣味が他にあるだろうか…という話です。


そんなわけで『Confessions of a Shopaholic』でした。

先程も書きましたが、本書は主人公の女性レベッカのぶっ飛んだ金銭感覚や自分の浪費癖を正当化するような嘘の数々に辟易する読者も多いようです。

が、多分依存症者の頭の中って多かれ少なかれこんな感じなんだろうと思います。それが周囲を困らせたり、社会生活を困難にしたりする原因になったりもするんですが、シリアスになりがちなこの手のトピックを、とても読みやすいシンプルな英語でコミカルに描いて見せる著者の腕前はなかなかなものだと思いました。

賛否両論あるようですが、ある程度英語が読めるようになってきた中級者以上の英語学習者の方に是非オススメしたい一冊です。

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