【洋書多読】Notes from a Friend (237冊目)
世界最高のライフコーチとして有名(らしい)な、アンソニー・ロビンズの『Notes from a Friend: A Quick and Simple Guide to Taking Control of Your Life』を読了しました。
今回あえてコーチングに関する本を読んでみようと思ったきっかけは、僕の英語コーチングの師匠である船橋由紀子さんが大阪で開催されるセミナーに参加申込みをさせていただいたことです。
セミナーの前に、英語コーチとしてちょっとでも意識高いところを見せておこうと思った…というのは冗談ですが、ずっと読みたいと思っていて読む機会がなかった本書を手に取るきっかけとして、今回のセミナー出席の機会を利用させていただきました。
今回は都合でセミナーへの参加はこの度断念せざるを得なくなったんですが、せっかく手に入れたコーチング関係の本、セミナーへの出席如何に関わらず読んでおこうと思い、手にとった次第です。
コーチングとはなにか?どうすればよく生きられるのか?著者の主張のエッセンスが詰まった一冊
コーチングについて船橋由紀子さんから学び、実際にクライエントさんの夢の実現をお手伝いさせていただくようになって「コーチング」という考え方、アプローチの方法にとても魅せられています。
僕たちは基本的に「何らかの能力を欠いたもの」という前提から夢の実現への旅を始めることを余儀なくされています。何らかの望む状況が、未来がある。それを手に入れるために、あなたにはカクカクシカジカの能力が不足している。だから努力してそれを手に入れなければならない。
そんな欠落感に基づいて、それを克服するために努力する、努力させる。いわゆる「ティーチング」的なアプローチです。「タブラ・ラサ」に端を発するこの人間観は、それはそれで尊いものだとは思います。
反対にコーチングというのは「あなたの中にはそれを実現する能力がすでに備わっている。でもまだその力は眠っている。コーチはその能力を引き出し、あなたが目的地に自分の力でたどり着くお手伝いをするのだ」という考え方に基づいています。
僕はこちらの考え方のほうが好きです。というかしっくり来る。人間には自分自身でものを考え行動する力があるし、そうなるようにできている。それを信じて支持し、引き出すアプローチは、人間のベーシックグッドネスに対するリスペクト・信頼があって、より人間らしい相互作用を、そして望む結果をクライエントさんにもたらすことができる…そんなふうに思うからです。
ただ、それを実際のコーチングに適用するには膨大な知識と技術が必要とされるわけです。僕もまだまだその点ではコーチ歴三年のひよっこですが、アンソニー・ロビンズの膨大な著作からそのエッセンスを抽出して、「もっとより良い未来を生きてみたい」と望む一般の方にもわかりやすくコーチングのメソッドや考え方を示してみせたのが本書で、本当に一読の価値があると思いました。
英語もやさしくて、TOEIC600点クラスの方でも十分読める(と思う)
英語もとってもリーダブルで、著者個人の性格を表しているかのようなストレートでダイナミックな文体は、英語のリーディングに慣れていない人にとって最適だと思います。
ネイティブがネイティブに向けて書いた簡単なテクストという、英語多読用の書籍として必要な要素を十分に持ち合わせていて、たくさん読むというアプローチを日々の英語学習に取り入れたい方にも最適な一冊となっているんじゃないでしょうか。
30000語に満たない本書の総語数は、洋書を読み慣れている人には若干物足りなさを感じるでしょうが、そうでない人にとっては「洋書を一冊読み切った!」という満足感を得るには最適なlengthだと思われます。
TOEIC600点以上、英検2級程度の英語力があれば十分挑戦に値する一冊です。今流行りのコーチングとはどんなものなのか?過去への執着を捨ててよりよい未来を生きるため、自分の道を自分自身の内側から発せられる光で照らすために必要なマインドセットとはいかなるものなのか?
そんな内容に対する興味・関心があれば一気に読みおおせてしまうこと請け合いの一冊です。
この記事が気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです😆今後の励みになります!よろしくお願いします!