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「A to Z Mysteries」でネイティブの自然な表現に慣れる

先日、「英検一級を取得してもネイティブの小学生レベルの洋書を読む理由」と題して、僕が今もあいも変わらずネイティブの児童書を手にとって喜んでいるというお話をさせていただきました。

その理由として、上の記事の中で次の3つを挙げています。

■ 移住(引越し)で疲れているので、リラックして読書を楽しみたい
■ TOEICで900点オーバーを目指している
■ ネイティブの自然な会話表現に慣れていきたい

上の二つは記事内で説明させていただいたのですが、「ネイティブの自然な会話表現に慣れていきたい」というのはサラッとしか触れませんでした。

実はこの「簡単な単語」で表現されるカジュアルな会話表現が大の苦手で、外国のドラマを楽しんだりできない理由の一つになっていると思っているんです。例えば英語学習者に大人気の「Friends」にしても、使われている単語はそんなに難しくはないし、聞き取りもそんなに難があるわけじゃないんです。でも、意味がわからない。

これって圧倒的に「句動詞」とか「スラング」とかのたぐいの「簡単な単語で構成されている表現」に慣れていないからだと思っているんです。

一方でNetflixなどで、動画の再生をいちいち止めて、意味を調べて、みたいなのってめんどくさくてやってられないです。僕は実は「Full House」でそれをやりながら結局最後まで見たんですけど、正直めんどくさくて最後の方はあんまり楽しめませんでした(笑)

物語の活用法

一方で本は動画と違っていつでも止まったり戻ったりできますので、めんどくさくありません。

僕はiPadに入れたKindleでいつも本を読んでいるんですが、とりあえずどんな場合でも、わからない単語や表現は一旦辞書を調べるのを保留して読み進めます。で、意味が類推できたところで、当該の表現まで戻って意味を調べるんです。そのほうが頭に入ってきます。

児童書の小説には、普通に参考書や単語帳だけを使って英語を学んでいると、なかなかお目にかかることのない表現が満載です。いや、もしかしたらお目にかかっているのかもしれませんが、頭に残っていなかったり、そもそも完全にスルーしてしまったりしていて、結局知らないのとおなじになってしまいます。

でも物語の中で出会うと印象が変わります。言葉って「物語を紡ぐためのもの」として発展している側面があるので、やはり物語が持つ力を英語学習に活用しない手はありませんし、それが一番理にかなっているとも思います。

と言うか、文脈で、物語の中で出会ってこそ、ある言語の意味体系の中にその単語なり表現などを位置づけることができるわけで、やはり参考書だけを使って英語を学習しているといずれ限界が訪れるのはある意味仕方のないことなのかもしれません。

そんなわけで、随分前置きが長くなってしまいましたが、今日は先日読んだ「A to Z Mysteries」の第2巻の中から僕がハイライトを付けておいた英語の表現を5つご紹介することで、どんな風に僕がネイティブの小説を使って英語に親しんでいっているかをご紹介したいと思います。

ハイライトした表現5つ

1.keep an eye on 〜
"But keep an eye on the parking lot, too."

こちらは僕が世界一周をしている時によく用いていた表現で、空港やカフェなんかで隣りに座った人に「(ちょっとトイレ行ってくるから)」かばんみておいて」みたいな感じで使っていました。

なんでeyeが単数形なんだろうといつも不思議に思っています。本書の中では「パーキングロット見張っといて」という意味で使われています。

2.keep one's eyes peeled.
"We have to keep our eyes peeled."

こちらは上の表現と同じ意味の言い換え表現です。「皮を剥く」という意味のpeelという単語を使って、「目をひん剥いて見とかないとね」みたいなニュアンスを出したりしているのかな?と思います。

3.reflection
The bathroom mirror was fogged up when he tried to see his reflection.

reflectionは、教科書的に覚えると「反射」という意味になりますが、上の文章をご覧いただけるとおわかりのように、これは鏡に映った自分(彼)の姿のことを表しているようです。

あーそういう使い方するんだーという感じです。

4.get hold of 〜手に入れる、理解する、連絡を取る、捕まえる
"How did you kids get hold of this video?"

こういう句動詞が本当に苦手でなかなか覚えられないんですが、このフレーズ(セリフ)は「どうやって手に入れたんだ?」っていう文脈で理解できました。

ちなみにget hold of〜には「理解する」とか「連絡を取る」というような意味もあるみたいです。

5.blew (blowの過去形)
"...if I blew eight hundred bucks on pizza and ice cream."

blewは当然blowの過去形ですが、ここでは当然「吹く」という意味ではありません。

「800ドル(buckはドルのこと)をblowする」とありますので、ここではおそらく「使う」という意味なんだろうと推察できます。

ただ普通に使うだけではなくて「blow(=吹く)」という語の感じから、浪費してしまうというニュアンスを含んでいるのかな?という感じです。実際そのほうが、前後の文脈から判断してもしっくり来るような感じがします。




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