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【洋書多読】Steal Like an Artist(233冊目)

Steal Like an Artist by Austin Kleon 
 
総語数: 10,000 words (estimated)
 開始日:2023年10月16日
 読了日:2023年10月16日
 多読総語数:9,326,822 words

『Steal Like an Artist: 10 Things Nobody Told You About Being Creative』はAustin Kleonというライター、アーティストが書いたクリエイティビティに関する本で、ニューヨーク・タイムズのベストセラーにもなっています。

クリエイティビティ=創造性が求められるようになって久しいような気がします。職場や仕事ではもちろん、日常的な何気ない場面でにおいてさえ、想像力を発揮して新たな価値を創造したり問題を解決したりすることが当然のことのように思われているようです。

そんな創造性は、才能に恵まれた一部の天才に飲み備わっているものだ。僕たちはそんなふうに考えてしまいがちですが『Steal Like an Artist』はそんな固定観念を覆してくれる、まさに創造的な一冊です。

著者によれば、想像力とは盗むこと、模倣すること。

クリエイティブな仕事は、先人たちの模倣の上に成り立っている、Austin Kleonはいいます。100%純粋に個人の頭の中で想像・創造されたものはない、むしろ創造性というものは、徹底的な模倣の中から生まれるものだというわけです。

この命題がなんとも刺激的で面白いじゃありませんか。

『Steal Like an Artist』は原書で読んだほうがいいかも

本書は『クリエイティブの授業 “STEAL LIKE AN ARTIST “君がつくるべきもの”をつくれるようになるために』というタイトルで邦訳されています。

が、著者が自分の言葉と絵で伝えようとするメッセージをダイレクトに受け取っていただくためにも、著者の言語=英語で書かれた原書で読むことをおすすめしたいです。

そんな難しそうな本、原書で読めるのか?そんなふうにお思いの方にこそむしろ手にとっていただきたいです。

というもの、本書の主張を説明するための著者自身による挿絵や図解にマッチするのは、断然著者本人の第一言語である英語であると思うから。

英語多読では、最初のうちは絵本などのように文字で書かれた内容を補うような絵図が添えられている本から読むことで英語に親しんでいく事ができると言われています。

とはいえ大人の英語学習者が絵本を読むのはちょっと恥ずかしい…。めっちゃ分かります。僕も最初はそうでした。

でも、本書ならそんな心配はなさそうです。

生粋のアーティストである著者が遊び心いっぱいに書いたシンプルでアーティスティックなイラストにあふれた本書は、ちょっとしたおしゃれなカフェなんかの書架に置かれてそうな感じです。

電車の中で広げて読んでても全然恥ずかしくないどころか、かえって「え、なにこの人かっこいい本読んでる、しかも英語じゃん!」って思ってもらえること請け合い(笑)。

さらに英語はとってもとっても簡単で平易。文字数自体も10,000語程度で、ネイティブの小学生が読むチャプターブックにちょっと毛が生えた程度の長さです。

でも中身は大人にとっても、むしろ大人だからこそリーダブルで、とっても示唆に富んでいるっていうんですから、英語ができるようになりたい人はもとより、創造性を発揮してクリエイティブな仕事をしたい人や、問題解決のためにクリエイティビティを求められるような環境にいる人なんかにもおすすめの一冊なんじゃないかな、と思います。

現に僕もあまりに本書が楽しくて、モノの1時間程度で一気に読み終えてしまいました。でも、惜しむらくはキンドルで読んじゃったこと。

とってもおしゃれな感じのする本なので、ぜひフィジカルなのを手に入れて、そっと部屋に飾っておきたいです(今のノマド生活を終えることができたらの話ですが)。

そして飾るだけじゃなくて、折にふれて手に取りたいな、とも思います。なにせ日常を華やかな彩ってくれそうな創造性に関するヒントがふんだんに盛り込まれた一冊ですから。

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