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【洋書多読】Horrid Henry(179冊目)

ネイティブ低学年向け児童書『Horrid Henry』を読了しました。

先日公開した記事でも書きましたが、忙しかったり精神的に結構タフな状況だったりして「英語学習どころじゃない!」という時にこそ、洋書の多読は抜群に効果的だなぁと思っています。

できれば、自分の今の英語レベルよりうんと易しいものを手にとって、とにかく大量の英語をインプットするという作戦はとても理にかなっていると思っています。

Horrid Henryも、僕にとってはまさにそういう読み方にウッテツケの洋書でした。

ネイティブの低学年向けにお約束の内容

ネイティブの小学校低学年レベルの児童書ってある「パターン」みたいなのがあります。

その中でもお約束なのが「兄弟・姉妹が主人公」「どっちかが秀才でどっちかがハチャメチャ」というものです。

思いつく辺りでは『Beezus and Ramona』『Judy Blume Fudge Series』などでしょうか。探せばいくらでもありそうです。

この手の洋書って安心して読めます。結構とんでもないハチャメチャ(ボキャブラリー…)なちびっこと、それに振り回される兄弟・姉妹。でも最後はちょっとうるっとさせてくれるようなオチが用意されていて、比較的爽やかな読後感を得ることができるからです。

ただ、今回の『Horrid Henry』の一巻は、ただただどうしようもなくHorridなヘンリーくんのハチャメチャっぷりが強調されるだけで、なんというか、結構盛り上がりに欠ける内容でした。もしかしたらこの先お話が進んでいくに従って変わっていくのかも知れないですが。

フォントが変わってて、好き嫌いが分かれそう

あとこの本の大きな特徴の一つだと思うんですけど、強調したい単語などが独自のフォントで描かれていて、ここは好みが分かれるところだろうと思います。ちょっと変わる、とかじゃなくってもうアメコミの擬音のようなアニメチックなフォントが文中に何度も登場します。

実際僕も最初は随分読みづらく感じました。文中で何度もフォントが変わるのって結構ノイジーだし、普通に書いてくれたほうが遥かに読みやすいです。フォントとか文字の大きさとかが頻繁に変わるのはあまり好きではありません。

でも、そういうのって意外とだんだん慣れていきました。本書の中盤に差し掛かる頃にはあまり気にならなくなってきたし、なんならそのフォントから不明単語の意味を類推できるんです。

つまり、絵本の多読から文字だけの洋書の多読への架け橋になってくれそうな一冊、ということ。

ちなみに、不明単語というのはどっちかというとちゃんと英語を勉強しているとあまりお目にかかることがないタイプの単語で、形容詞が多い印象ですknobbly(節くれだった。knobbyのイギリス表記)とか。

Kindleで読むなら、これは絵本とかマンガと同じ「画像をダウンロードする」タイプの電子書籍になるので、ダウンロード時は注意して下さい。

You Tubeにアニメがあります。

「Horrid Henry」で検索をかけてみると、随分たくさんのYouTubeアニメ版がヒットします。

せっかくなんで僕もみてみましたが、思いっきりブリティッシュアクセントで、これでこの本がイギリスの本だとわかりました。主人公の名前がヘンリーであることからは気づけなかった。まだまだですね。

Youtubeのアニメはこちらです。

2170万回という驚異の再生回数を誇っています。やっぱり有名どころの洋書なんですね。

英語はところどころ聞き取れないところはありましたが、動画があるので、意味を類推しながら楽しく見ることができました。ちなみに僕は英検1級・TOEIC925点ですが、海外の動画はアニメであっても100%聞き取れるわけではありません。

これは僕のレベルが低い、と言うよりは平均的な日本人の英語学習者の傾向だと思います。

自分はネイティブの小学校低学年レベルの英語も満足に聞けない、読めない。

そういう悲しい事実認知から始めることでしか、英語というのは劇的には伸びていきません。というよりも、そこに気づけて徹底的に打ちのめされる経験をした人から、英語ってのびていくんじゃないかな?と思っています。

高等教育を受けて、それなりに英語が得意と思っている自分がネイティブの小学生が見るアニメの英語をちゃんと聞き取れない…というのはかなり直視するのが難しい現実だと思います。

が、僕自身も今から4年前の8月に、初めてであった洋書であるネイティブ小学生向けの伝記『Who was Steve Jobs?』が絶望的に読めなかったことから、英語のブレイクスルーが始まりました。

つまり、初・中級者にとっては自分の英語力の現在地を(残酷なまでに)教えてくれる道標であり、上級者にとってはリラックスして英語にフレられて、それなりに高い学習効果を得られるオールマイティーな洋書がこの『Horrid Henry』(と、その辺りにレベルの洋書たち)だというわけです。

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