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【洋書多読】Who was Princess Diana?(192冊目)

『Who was Princess Diana?』を読了しました!

今、インターに通う小学校5年生の女の子のライティングの先生をさせてもらっています。その女の子に毎週一冊洋書を読んで読書感想文を英語で書いてもらうようにお願いしているんですが、その彼女が課題図書として自分で選んできてくれたのが、こちらの『Who was Princess Diana?』だった、というわけです。

たまに読むと本当に面白い『Who was〜?』シリーズ!

先日読了した『Lying Beside You』が結構タフなサイコ・サスペンスだったので、ちょっと息抜きのためにリラックスして読める英語がいいなと思っていた矢先、くだんの女の子がWho was〜?を選んでくれたので、読むことにしました。

Who was…って、いつ読んでも刺激があります。英語の多読を初めて4年、TOEICも900点をゆうに超え、英検一級を取得して洋書多読ももうすぐ200冊を数えようかという僕ですが、相変わらず『Who was〜?』シリーズは大好きです。

僕の多読への扉を開いてくれた記念すべき第1冊目が『Who was Steve Jobs?』だったということもありますし、ネイティブの小学生レベルの難易度の洋書ながら、毎回知らない表現・単語などに必ず出くわすというのも、Who wasシリーズのとってもありがたいところです。

セブで出会った語学留学の方にオススメして「お前オレに小学生が読むようなのを読めというのか?ふざけんな!」ブチ切れられちゃったっていう思い出があるのも「Who wasシリーズ」です。でも、こうして英語でお仕事をするようになった今でもやっぱり何らかの有益なものがある『Who was〜?」をオススメしたことは決して間違いではなかったって思っています。

英語ペラペラの小5の児童もそれなりにタフさを感じながら読めるレベル感

英語学習者には折に触れておすすめしている『Who was〜?』ですが、ネイティブレベルの会話力を誇る当該年齢の児童に進めたことがなかったので、最初はちょっと不安でした。

でも、きちんと楽しく読んでくれて、感想文もちゃんと指示通りのものを提出してくれました。

この女の子はインターに通っていて、アメリカ人だとかカナダ人だとか、いわゆるネイティブスピーカーの同級生が多数を占める環境で、日々英語で授業を受けています。お友達とおしゃべりしているところを何度か拝見していますが、流れるような英会話でひたすらネイティブの同級生とそのお母さん(ネイティブ)と何時間も話し続ける様子は、はっきり言って超ド級です。

それでも、「面白かったけどちょっと難しかった」というのが読後のレベル感だったようで「ちょっとだけプッシュしてあげて欲しい(=本人にとってタフな課題を出してあげて欲しい)」というママのニーズにもしっかり応える、とてもいい教材になったようでした。

気に入ってくれたのか、某大型書店の洋書コーナーに先日ママと一緒に行って、10冊近い『Who was〜?』シリーズを購入してきてくれたとのこと。ただ、どちらかと言うと故人よりは「今も生きている人」の話の方が読みやすいということと、人物だけじゃなくて他のものも読んでみたいというニーズから、世界の名所旧跡などを紹介する『Where is〜?シリーズ』や『What is〜?シリーズ」の中からも数冊選んできてくれました。

僕も課題を出す以上は必ず読んでおかないといけないのですが、自分ではなかなかしないチョイスだと思うので、今から読むのが楽しみです。

大人の英語学習者に最適な一冊だと思う

繰り返しになりますが、『Who was〜?シリーズ』は、子供だけでなく大人の英語学習者の方にも読んでいただきたいシリーズです。

1.ネイティブがネイティブに向けて書いている=自然な英語が読める

英語のリーディングというのは非常にパワフルな学習方法で、読解力にとどまらず、英語を英語のまま高速で処理して理解する力を養うことができます。

しかも書かれている英文はネイティブがネイティブに向けて発信している英文なので、不自然さや間違いがなく、安心して触れることができるというのが大きな特徴です。

一方で、英語学習者としてはレベル感が気になるところ。ネイティブのおとなが読むような本は、ノンネイティブ英語学習者には正直難しく、これが「適正なリーディングマテリアル」を見つけることを妨げています。

『Who wasシリーズ』は、そんな大人の僕たちにも非常に読みやすくて、興味深いものになっています。シリーズで数百冊でているので、必ず興味をそそられる者に複数冊出会えるはずです。

2.カチッとした英文でスラング等がなく、ノンネイティブにも読みやすい

僕たちのような英語学習者にとってもっとも厄介なのがスラングなどの、ネイティブが好んで使うようなカジュアルな表現です。

でも、この『Who was〜?シリーズ』には、そういう砕けた表現はほとんど出現しません。でてくるのはきちんとした英文法に則って書かれた、端正な英文ばかり。英語を読み慣れている人には若干物足りない感じもあると思いますが、そんな超上級者になるまでは、継続してコンスタントに触れていきたい英文で書かれている。ここもおすすめポイントです。

3.Integrityを伴う英語話者になる!

きちんとした英文で書かれているので、知らなかった表現、初めて見た単語はそのまま自分のモノにして、ボキャブラリーリストなりに登録してしまいましょう。

ネイティブがネイティブに向けて書いている文章の中で出会った表現です。基本的に「間違っている」ということがありません。知らなかった表現は自分の知識が届いていないものとして、素直に取り入れることができるというのも、ネイティブがネイティブに向けて書いているコンテンツのいいところです。

お勉強はもういい、ネイティブが使うようなカジュアルな表現を学びたいんだ!という方もいらっしゃるとは思いますが、『英語のハノン』の著者である横山先生も、ネイティブらしい表現は基礎的な英語をきちっと読み書きできるようになってから身につけるほうがいいとおっしゃっています。僕もこの意見には大賛成です。

英語環境に生まれ落ちて幼少期から英語のシャワーを浴びているならいざしらず、基礎ができていない状態の英語学習者が頑張ってスラングだけ覚えようとしても、自分の中でIntegrityを伴う言語としては身につきません。

結果的に不格好な、聞く相手にとってもある意味で聞くに堪えない不快な英語表現のストックだけが増えていく、、ということになりかねない。

そんなのはいつでもできることなので、まずは端正な英語をきちんと学んでほしいと思うし、そんな方にうってつけなのが『Who was シリーズ』の英語なんです。

『Who was〜?』のようなシンプルな英文を大量に読んでいれば、必ず話せるようになります

セブ島で生活していた2018年当時、僕の英語は完全に伸び悩んでいました。

そんなときに出会ったのが「多読」という学習法で、僕が最初に手にとったのが『Who was Steve Jobs?』だったんですが、おかげさまで、英語を大量に「読む」ようになって僕の英語力は大きく伸びました。一段ブレイクスルーが起きた感じです。

まず、英語を英語のまま処理していく「英語脳」ができました。いちいち日本語に訳して聞いたり書いたり話したりしなくなったんです。これは、英語が「ペラペラ」になるためには必須の能力です?

ボキャブラリーも圧倒的に増えました。『Who wasシリーズ」のレベル感は英検で言うと準一級レベルですが、このくらいの単語なら、わざわざ勉強しなくても、Who wasを半年くらい毎日読み続けていれば知らず識らずのうちに身についていきます。

文法もしかりです。日本人が日本人に英語を分からせるために発明した文章ではなくネイティブが読んでも不自然さを感じさせないナマの文章が出てきます。それを大量に消費するんだから、自然な英文法が身につかないわけがありません。

個人的にはずっと英文法知識にはコンプレックスがありました。が、Who was を始めとしたシンプルな英語に多量に触れる学習のおかげで、「ロジックは分からないけど、そういう言い方はしない」というのだけはわかるようになりました。

その状態になってから、ゆっくりと参考書などで必要なときだけ文法事項を参照・確認していった結果、僕の文法力はバカみたいに伸びていきました。今は質問されても答えられない文法ってあまりないです(修士以上の方の英語力にはまだ及びませんが)。

ここに来るまでほとんど「勉強」とか「努力」ということをすることなく、ただ、面白いと思った英語を読みまくっていただけでたどり着けた今の境地。

そのきっかけとなり、今もこうして新しい気づきを僕にもたらしてくれる『Who was〜?』シリーズは全方位的に安心しておすすめできるシリーズです。

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