見出し画像

【洋書多読】Forest Bathing(182冊目)

『Forest Bathing』を読了しました。『Forest Bathing』はそのものずばり「森林浴」=Forest(森林)+Bathing(浴)です。

先日、福岡県の糸島に住む知人(ソウルメイト)からこの「森林浴」に関する本をお借りして一気に読んでしまったのがきっかけで、森林浴に対する興味がめっちゃ湧いています。下のリンクはその勢いに任せて一週間前に書いた記事です。

今や世界語になりつつあるという「Shinrin-Yoku」。僕は興味を持ったものはなるべく英語で触れてみるようにしています。興味があるから英語が入ってきやすし、いろんな勉強になるからです。で、たどり着いたのがこちらの洋書でした。

本書は2018年に出版され、世界30カ国以上で翻訳、出版されているとのこと。村上春樹ばりです。すごいですね。

その日本語バージョンはこちら。著者の李卿先生は医学博士、日本医科大学のお医者さんで、Amazonの「著者略歴」によると

国際自然・森林医学会(INFOM)副会長・事務局長。NPO法人森林セラピーソサエティ理事、世界中医薬連合会森林康養委員会常務副会長。2001年、米国スタンフォード大学医学部にて抗がん免疫学の研究に専念。帰国後、2004年より森林セラピー研究会設立、農水省の森林浴研究プロジェクトなどに参画し、森林浴健康増進効果研究を推進する。2007年3月、林野庁、森林総合研究所ほか関連学会と連携して「森林医学研究会」を立ち上げ、代表世話人に就任。森林医学・森林セラピー・森林浴の世界的な第一人者として、日本はもとより世界各国で森林浴・森林セラピー・森林医学を普及させ、人々の健康維持・増進と森林資源の有効活用に寄与している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -

だそうです。

森林浴の効能を美しい写真とともにわかりやすく解説した本

本書は特に専門書というわけでもなく、いわゆるイージーリーディング向けの、シロウトにもわかりやすく書かれた本のようです。

日本の森林の美しい写真とともに、森林浴の医学的効果、おすすめの方法・森林浴スポットなどが紹介されています。樹木系のアロマオイルの使い方なんかも載っていて、読んでるだけで癒やされます。

英語に関してはいわゆる樹木の名前が読みにくいくらいで、とても読みやすいものでした。この感じで読ませてくるれるなら、日本語版もかなりリーダブルな一冊なんだろうな、と思います。

自然の中に身体を漂わせているととにかく気分が心地よかったり癒やされたり、感覚的に「体に良い」ということはわかります。本書はそのことを、医学的見地から証明して説明してくれていて、ますます森林浴に対する興味が湧いてきます。

旅の最中にいる僕は、福岡県の北九州市、門司というところでこの本を読みました。関門海峡に望むこの街は、狭い平野を海と小高い山が挟むようにして開けた街で、一種独特な癒やしの力が働いているように思われます。

そういう街で、時に防波堤で、時に海の見えるカフェで読んだこの本は、連日のお仕事で疲れた頭にとってもいい、一服の清涼剤のような一冊でした。

とは言え、日本人が書いた英語だから…

ただ、英語はいわゆる「日本人が書いた英語」という感じがしました。だからとっても読みやすかった、というのもあると思います。

例えば、僕たちは英文を書く時に「代名詞」を使うのがどうもあまりうまくありません。これは日本語のくせによるもので、日本語では「あれ」とか「それ」を文章の中で連発するのはちょっと…なきらいがあるけれど、これは英語の本を読み慣れている身からすると、ちょっと奇妙な英語に映ってしまいます。

また、文章が頻繁に"But"などの「等位接続詞」で始まるところも、いかにカジュアルなタッチで書かれた本であるとは言え、若干childishな感じがするのは否めません。これも僕たちの日本語のくせに由来しているものだと思います。

英文で文頭に「でも」とか「したがって」といったワンクッションを起きたいなら、それはおそらく文全体を修飾する「副詞」であるほうが望ましいはずで、だからbutではなくて"However〜"あたりを使っておくほうが無難なような感じもするんですが、ま、あまり人の書く英語にケチをつけていると罰が当たるので、この辺でやめておこうとおもいます。

それに本書は別に英語の教科書じゃないですしね。楽しく読んでなんぼです。むしろ英語でこういう知見に触れられること、そうして日本の森林浴を世界中に知らしめるべくきちんと英語で出版された先生の労に対して、素直に感謝と尊敬の念を抱いておくべきところでしょう。

ありがとうございます!

英語で触れたい「Shinrin-Yoku」関係コンテンツ

世界に対して日本発祥の「森林浴」がどんなふうに紹介されているのか?『Forest Bathing』で検索すると、まあ素敵な感じの英語サイトが山のようにヒットします。

もちろん動画なんかも豊富にあって、もちろんこれらは「ネイティブがネイティブに向けて発信している」コンテンツ、ということになります。つまり英語多読の条件を満たしていて、高い英語学習効果が期待できるやつです。

これはしばらく英語のコンテンツ探しに困らないな、とちょっと幸せになっていたところでした。森林浴に興味がある方もない方も、英語力UPに興味があるなら是非!日本のことを紹介しているネイティブが発信してるコンテンツ、いいですよー!

こちらは美容と健康の観点からネイティブ女性ライターが書いている森林浴の記事です。首都圏中心ですが、おすすめの森林浴スポット5選なんかもあって読み応えたっぷりです。


こちらはYouTube動画。ネイティブ向けなので、出演している日本人の発言はちゃんと英語で字幕が出てますが、外国人の喋りには字幕でません(笑)リスニング力測定にどうぞ。

上の動画が字幕無しで観られたら英検一級/TOEIC900点レベルだとおもいます。

下の動画は英検準一級/TOEIC800点くらいあれば十分字幕なし視聴OKだと思います。

上の2つが難しい!というかたはこちら、字幕だけでスピーキングはないですが、森林浴の魅力を英語話者向けに解説した動画です。これもネイティブ向けコンテンツなので、学習効果は高いです。

こんな感じで自分が興味を持ったものはどんどん英語で情報収集していくことで、また違った魅力とかを発見できつつ、英語力も上げていくことができそうです。


この記事が気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです😆今後の励みになります!よろしくお願いします!