グーグル 見返り4兆円スマホの検索初期設定で〜すべてがNになる〜
【シリコンバレー=時事】米メディアは27日、米グーグルがスマートフォンなどに自社の検索サービスを初期設定として搭載してもらう対価として、米アップルを含むメーカーに対し、2021年に263億ドル(約4兆円)を支払っていたと報じました。司法省がグーグルを反トラスト法(独占禁止法)違反で訴えた裁判の審理で同社幹部が証言しました。
グーグルが検索初期設定の対価を明らかにするのは初めて。21年の検索連動型広告の売上高は1489億5100万ドルで、その2割弱が対価としてメーカーに渡ったことになります。米IT専門メディアの「ザ・バージ」は、「初期設定を確実にするため驚異的な額を支払った」と評しました。
グーグルはアップルや韓国サムスン電子などに加え、ウェブブラウザー(閲覧ソフト)を手掛ける企業にも、初期設定の対価を支払っています。司法省は、こうした手法により競合他社を排除し、公正な競争を妨げたとして裁判を起こしました。法廷審理は9月から始まっています。
(時事)
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