スコットランド独立失速民族党、48から10議席前後に〜すべてがNになる〜

2024年7月6日【国際】

 英総選挙で57議席が配分されているスコットランドで、英国からの分離独立を掲げるスコットランド民族党(SNP)は、解散前の48議席から10議席前後に大敗する見通しになっています。

 英メディアによると、3議席が未確定の段階で、労働党37、SNP9、自由民主党5、保守党3となっています。

 SNPのスウィニー自治政府首相は「非常に困難で、打撃的な結果」だと認め、「徹底的な自己分析を行う」と述べました。2014年のスコットランド独立をめぐる住民投票で、賛成44・7%、反対55・3%で独立が否決された後、SNPは、2度目の住民投票を求めるかどうかなどで党内が混乱したほか、資金流用疑惑などのスキャンダルで失速していました。

 ウェールズでは、労働党が9議席増の27、地方政党のウェールズ民族党4、自由民主党1で、保守党は14あった議席をすべて失いました。

 北アイルランドでは、18議席中17議席が確定し、南北アイルランド統一を掲げるカトリック系のシン・フェイン党が7議席を維持し、第1党となりました。8議席を持っていたプロテスタント系の民主統一党(DUP)は4議席で第2党に沈みました。ただしシン・フェイン党は、選挙で勝利しても英下院に議員を送らない方針を伝統的にとっています。

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