PFAS検出 国に血液検査求める東京・国分寺 市民が署名集め市議会に陳情〜すべてがNになる〜


                       2023年9月14日【地方総合】

 発がん性の疑われる有機フッ素化合物・PFASが、東京都多摩地域に住む人の血液から高濃度で検出されている問題で、国に血液検査を求める署名約3千人分を国分寺市民が集め、11日に市議会に陳情しました。陳情者の一人、卯城公啓さんは「PFAS汚染は全国的な課題。国が対策を」と話しました。
 多摩地域では昨年から、市民が自主血液検査を実施。採血者650人の半数が、米国で「健康被害の恐れがある」とされる指標値(1ミリリットルあたり20ナノグラム)を超えました。
 9割が指標値を超えた国分寺市では「PFAS汚染を考え、安心で住みやすい国分寺を創る市民の会」が今年7月に発足。8月から紙の署名を始めました。項目は▽国や都は住民の血中PFAS濃度を検査すること▽保険診療で検査できるようにすること▽市独自に検査する―です。
 署名を呼びかけると「自分も血液検査してほしい」と応じる人が多いといいます。署名を頼まれた人が知り合いにも紹介するなど、短期間で広がりました。陳情は11日、市議会の厚生文教委員会で「継続審査」になりました。会は引き続き署名を集めており、HPから用紙を印刷できます。

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