巨大IT6社規制EU アプリストア開放へ〜すべてがNになる〜

2023年9月8日【経済】

【ブリュッセル=時事】欧州連合(EU)欧州委員会は6日、巨大IT企業に自社サービスの優遇を禁じる「デジタル市場法(DMA)」の対象を、米アップルなど6社にすると発表しました。欧州委は各社に対し、DMAの順守に向けて改善した点などを半年以内に報告するよう求めました。

 その他の5社は、メタ(旧フェイスブック)、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトの米4社に加え、中国のIT大手・字節跳動(バイトダンス)。具体的には、メタのインスタグラムやバイトダンスの短編動画投稿アプリTikTok(ティックトック)など22のサービスが規制対象となります。

 DMAは昨年11月に発効。一部の巨大ITによる市場での支配的な地位乱用を防ぎ、公平性を確保するのが狙いです。利用者に自社アプリを強制することを禁じるほか、アプリストアの開放も義務付け、来年3月から全面適用されます。

 DMAは、EU域内の月間利用者が4500万人以上、欧州での直近3年の年間売上高が75億ユーロ(約1兆1800億円)以上といった条件を満たす企業を規制の対象として想定。違反した場合、最大で世界売上高の10%に相当する制裁金を科します。

 日本は政府が率先して支配的な地位濫用を狙うマイナンバーアプリなどを作っているので少しはEUを見習ってほしいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?