寂しさは偉大だ

懐かシリーズ38


寂しさは偉大だ


スナックで働いていると、いわゆるお金持ちと言われるようなお金に余裕がある方がお客さんとして来られることが多い

人と同じことをしていても稼げないから、周りと違うことをしているという点では少し孤独を感じやすいのかもしれない。


寂しさは偉大だ。

いくらお金を持っていても、仕事が出来ても、人は寂しさをもっていると思う。

その寂しさを持ち合わせて皆、スナックに来る。


外見はつんつんしてるのに、みんな揃って寂しい。

何だかいじらしい。

スナックは寂しさを持ち合わて、そしてその寂しさを諦めきれなくて静かに暴走している可愛い大人たちのたまり場だと思う。

寂しさというものが存在しなかったら、シェアハウスは無いだろうし、仕事や家族も存在しないだろう。

寂しさは偉大だ。

寂しさがあるから、人と人が繋がる、くっつく。

スナックで働いていて、寂しさがマイナスのものではなく、愛おしいものだと思うようになった。

いつか、そんな寂しくて愛らしい人々のたまり場、静かに暴走する場、そしてそんな人たちが交流する場としてスナックを経営して捧げたい。

と、いうようなことを文学の世界モードに入り浸ってひとりでゴチる深夜0時。


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