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花水木の楽しみ方

向かう先にある横断歩道は谷になった部分にあって、
私のいるこちら側からあちら側は
隣の山を眺めているように見える。

あちら側を坂を上るように走る
道路の両脇には花水木が植えてあり、
遠目からでも花が咲いているのが見えた。

花水木の葉はもう生えているのだけど
それほど存在感がなく、
こちら側から見ると花のピンクや白が
ぽっと宿っているように見えた。

木の全体に多数の花を付けるものは
木全体で存在感をアピールするが、
枝の先端にしか花を咲かない花水木は
花の数が少ないことで逆に目を引いた。

植物の生存競争故の
花の付け方なのかもしれないが、
それはそれとして、
全体に花を散りばめた方が
きれいだと思っていた私にとって
花水木のデザインはとても斬新に映る。

近くで見ると、枝に葉が茂り、
その先だけに花が付いている様は
やはりちょっと物足りない。
遠くから見るといいのかと、
花水木の楽しみ方を
ようやくわかったような気がする。

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