見出し画像

ソープディスペンサー

手をかざせば自動で石けんがでけくるやつ。
外出先の洗面所で見掛けるそれは、非常に便利なものだ。

自宅では無縁だと思っていたのだが、
コロナ禍を経て我が家にも導入したのが1年ほど前になるだろうか。
といっても洗面所のリフォームをしたわけでもなく、
3千円程度のディスペンサーを買ったに過ぎないのだが。

子どもたちの手洗いが、心配になる程の適当さだったのが購入のきっかけだが、
いざ使い始めると非常に便利で気に入って使っていた。
それが数日前、突如泡を吐かなくなり、
色々と試してみたものの、やはり動くことはなくて、
完全に壊れてしまっていた。

こうなると途端にどうやって手を洗っていいものかと考えてしまう。
手動のハンドソープのボトルなどとうに処分してしまっているため、
石けん置きに固形石けんを置いてその場をしのぐことにした。
しかしごしごし泡立てなくてはならない行程に面倒さを覚えてしまい、
またそんな自分に驚いてしまう。

以前は当たり前だったことができなくなって、自分の退化を感じる。
便利なものを導入すると、頭はすぐに楽な方へと流れて怠け始める。
炊飯器も、洗濯機も、そうした家電を思えば大した問題ではないのだけど、
本当にこれでいいのかと考えてしまう。

結局新しいディスペンサーをすぐに買って届けてもらい、
今日無事、自動の生活を取り戻すことができた。
家族にも大好評だ。
もう前の生活には戻れないなと、果たしてこれでいいのか悪いのか。

よろしければサポートお願い致します。 製作の励みになります。