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どうして私がなったのか

乳がんの発症率は近年上昇し、また若年化が進んでいるらしい。
私にとって、それは他所の数値にしか過ぎず、無関係なはずだった。
しかし私が乳がんになってしまったのは現実で、しかも私ががんになるにはまだ若い年齢層で、
——なぜ、私が
この気持ちを拭うことができずにいる。

私の父は前立腺がんだった。
自身乳がんとなり、簡単に調べたことで腑に落ちている部分もあるし、納得したくない部分もある。

乳がんは基本的に女性の病気で、女性ホルモンに影響を受ける
前立腺がんは基本的に男性の病気で、男性ホルモンに影響を受ける

私自身、がんに関係する何らかを持っているだろうと心の隅にあったものの、この年齢で発症したことは想定外だった。

遺伝的なものを抜きにして、がん発症といえば生活習慣を連想する。
私は喫煙はしないが、お酒は飲む。
野菜やフルーツは大好きで、むしろ肉が苦手。
私は外出すればよく歩き、また家の中でもじっとせずに常に歩き回っている。
運動は以前はやっていたが、コロナ禍になってやめてしまった。
思い当たる節はなくはないという程度だ。
全てが原因に思えてしまうし、これまで大丈夫だったことを考えると、たまたまなのかとも思う。

全て親のせいにしてしまうのも楽でいい。
父は人生最高潮の時、病で死んだ。
私は人生これからと思った矢先に病がわかった。
親とは違うから、私は自分の人生を生きていくだけだけど、どうしても比較してしまう。

考えれば考える程にわからなくなっていく。
だから、どこかの病院の乳がんに関するページに載っていたことを信じようと思う。

全ては何のせいでもないこと
全ては誰のせいでもないこと

原因を突き詰めようと思っても、これと断定するのは難しい。
私を非難する声が聞こえてくる気がするが、私は決して悪くはない。

こうなってしまった今を受け入れて、ではどうしようかと考える。
生きること、死ぬこと、人生について考える時間ぎ与えられたことに感謝したい。

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