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将来の仕事選びで悩んでいる20代前半に参考にして欲しい51歳オッサンの過去

「自分の性格に合う仕事なら、なんでもイイっす」
「休みが週2日、キチンとある仕事ならなんでもイイかな」

という若者が増えた、気がする。

職業柄、20代前半と接することが多くて、就職活動の話になると、上記の返答が多い。

一昔前は

「やりがいのある仕事」

を求める若者が多かった(今もいるだろうけども、割合はかなり減った、というのが主観)。

私の若い頃よりも(今から30年前)よりも、昨今の若者はリアリストで将来に対する危機意識が高い。

これからの日本の、あんまり楽しくないもしれない未来は、さすがに若者も理屈はキチンとわからずとも、肌で感じてるのかな。

51歳の私がフリーターど真ん中を過ごした30年くらい前。

当時の若者はこぞって

「やりがいのある仕事」

を求めたものだ(しつこいけど、主観)。

私もそのタチで

「友人に自分の仕事を話したときに『すごいね』と言われる仕事で情熱を燃やしたい」

とか本気で思っていた。友情・努力・勝利のジャ◯プを読みすぎていたのかもしれない。

それがイイとか悪いとかではなく、問題なのは、その仕事に就くためのスキルに対しての認識が甘かった。

そのような、いわゆる世間一般で言われるような「かっこいい仕事」に就くためには、かなり高いスキルや学歴が必要だったりする。

フリーター10年戦士の自分には、到底届かないハードル。

でも私は、

「入社するのがスタート」

と思っていた勘違いが横綱級の男だったのです。

本当のスタートは、

「そのような会社に入るためのスキルを身につけること」

なんてことは、ミリのミリで思っていなかった。

まぁ、勘違いっていう、あ単にアホだったんです。

しかも私は、新しいことを覚えるのに、めちゃくちゃ時間を要する。

つまり「どんくさい男」なのです。

カー用品のピッキング箱詰め倉庫バイトをしたとき、

伝票を見て、品物を確認し、それを集めて段ボールに入れる

という作業が全く覚えられず、初日から社員を激怒させたことがある(20代前半の過去)。

今日出荷する伝票を見ずに、翌日の伝票ばかりを処理してしまった。

今日出荷分が全く手つかずで迎えた夕方5時。

出荷時間オーバーで、社員1名とパートのおばちゃん2名で、急遽箱詰めしてもらった過去。

伝票処理の方法を理解できず、他の人に聞くこともせず、というどんくさい男。

そんな男が、マスコミとか広告とか、大手メーカーの営業とか、出来るワケないのは必至。

それを理解せず、そういう仕事の求人を探して、応募して、落ちまくる日々。

効率悪し。

当時の自分に必要だったのは、

自分に見合う仕事をまずすべきだったな、と。

自分が好きなこと、好きな分野の仕事ではなく、自分が得意とする能力を発揮できる仕事、ね。

人前で話すのが得意だから営業に向いてるワケではない。

営業に必要なのは、お客様の信頼を得ること。

ペラペラと話すのではなく、黙ってお客様の声に耳を傾け、要望を把握すること。

でもまぁ、人前で話すのが得意な人は、営業に就きたがるだろうから、

やりたいことと、特性に合ってる仕事がマッチしない、というのが難しいところ。

そんな自分の能力を、きっちり把握出来なかった、しようとしなかったのは、ちょっと痛かったね。

今は色んな幸運が重なって、同じ職場で20年以上過ごせてる。

ありがたいね。

もし、将来の仕事で悩んでいる若者がいるなら、

まずは自分の得意分野を理解して把握して、それが活かせる仕事を見つける。

そんな仕事選びの方法も、選択肢に入れてほしいな。

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