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氷河期世代の心の叫び

ようやく街中ではマスクを外す人が増えてきた。

当初得体の知れなかった新型コロナ禍でマスク着用義務はやむを得なかったとはいえ、今後この代償が響くのは間違いない。

特に小学校に入ったばかりだった子供たちは、たびたび休校になり、たまに行けるようになっても集団登下校はなし、いろいろと制限された授業で、クラブ活動もなし、給食も黙って食べなさい・・集団行動を覚える大事な時期にこうでは、今後どうやって友達を作ったらいいかよく分からないことだろう。

世代による運不運というのは昔からあること。私の同級生が大卒で就職した2000年は氷河期真っ只中であった。地元の旧帝大卒であっても皆就職には苦労していて、同級生のほとんどが大学院へ進学するか公務員試験を受けていた。

勿論私は就職活動などしたことがなかった(その2年後には一応数か所の病院見学はしたけれど)ので、全く実感はなし。こう言うと妻や他業界の友人からは羨ましがられるけど、その代わり当時は安定志向が強かったし定員も少なかったので医学部入試は今より難しかったのだよ。

氷河期世代はよい就職先に恵まれず、なかなか結婚できず、子供もできず、それでも所得税や社会保険料は払わされ続けた。少子高齢化はずっと以前から社会問題だったが、大した対策はなされず。何とか子供を作っても、とにかくその後の育児費用、特に教育費がかかりすぎる。

例えば国立大学の授業料。数十年前と給与は大して変わってないのに、国立大学の学費がこんなに上がるっておかしくない??

マス有権者への機嫌取りと支援団体である某医療団体への忖度であろうが、内科医すら首をかしげるほどに高齢者医療ばかりが充実し、公金が投入され続けた。

余命少ない高齢者には大して意味ないけどな・・と思いながらも、新しい治療法が出れば患者に情報提供しないのは倫理マナー違反で、説明された患者側も、自己負担金が大して変わらないのなら、じゃあその新しくて高い薬でお願いします、ということになる。

確かに欧米で新しい治療法が出て安全性も証明されているのに日本だけ保険適応されないのは先進国として恥ずかしい・・なのであれもこれも保険適応としましょう、と。ただその日本の目玉ともいえる「国民皆保険」が問題なんだよなあ。それからどうにもならないのが、どんな医療を受けようと全て自己負担なしの生活保護や障がい者・・どんな医療も二つ返事で受けるし、支払いの取りっぱぐれがない、彼らを食い物にする医療ビジネスは昔から後を絶たない。こんな調子だから医療費は青天井になってしまう。

私の同胞は就職氷河期に苦しみ、結婚もできず、当然子供もできない人が続出。所得税や社会保険料は払わされ続け、今になって異次元の少子化対策とか言いながら、どうやらその財源には扶養控除、配偶者控除の削減があてられる模様。

私は最初から国などあてにしてなかったが、それでもこれだけ足を引っ張られるとは思わなかった。少子高齢化以外にも戦争リスクなど日本が抱えている問題は山ほどある。

そもそもグローバル化が進んでボーダーレスになっているので、今の子供たちは将来について、よくよくいろんな選択肢を考えた方がよい!と自分の子供に力説するのだが全く心には響かない様子(笑)

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