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親は子供をヘタレに育てるな、とウンコのおじさんに教わった件

子育てに関する本はほとんど読まないのだけど、宮台真司さん(社会学者)がウンコをアタマに乗っけているビジュアルに惹かれて「子育て指南書 ウンコのおじさん」を読んでみた。麻布中学、高校の遠い先輩で、こういう人が父親やってることに勇気をもらう。

今の子はだいたいヘタレ

全編で伝わってくるメッセージはこれ。僕も今35歳で、最近中学生、高校生と接してそのとおりだなあという感覚を受けた。それは単純に世代の違いだろう、僕が年を取ったんだろう、とだけ思っていた。

でも、それはたぶん違った。

社会が変わり、親も変わり、きっと子供が変わっている。

本文から引用すると、

・損得よりも正しさ
・カネより愛
・法より法外
が枯渇して、損得だけに拘る浅ましい生き方が蔓延し、正しさから始まる政治と、愛から始まる恋愛と家族の持続が怪しくなった。

とある。

そして、そのソリューションがウンコのおじさんだ。

こんなことが書いてある

・子供にかまうヒマがあったらセックスしろ。性愛の不足を子供で埋めようとするから、子供に注ぐエネルギーが過剰になる。

・今の子には7割反抗期がない。それは、母親が万能感を与え、父親が妄想を砕くことをしないからヘタレになっているのだ。

・法を破るときに、仲間とそうじゃないやつがわかる。ただ、やりすぎないこと。

・親は体験デザイナーになるべし。セミの幼虫を取ってきて羽化するところを見せたり、機会のみを与えて「理系の好奇心」と「文系の探究心」を身につけさせよ。

・エリート校に通った親は、意外と子供をそうさせない。というのも、「頭がいい」と言われて育ったのに、その中では「下から数えたほうが早い」となって歪むヤツが多いから。(僕は中1のときにたくさんの天才に出会い、勉強で勝っていくのは諦めた)

--(^^)--

果たして、この課題に対する解決策がウンコのおじさんなのか?というのは議論を呼びそうだが、人が差し障りなく、嫌われようとせず、損得で生きる世の中に嫌気が差している人は読んでみてほしい。

僕は結構カッコいいと思います。

ではまた!


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