ネタバレ「イノセント15」

あぁ、この閉塞感
もう思い出したくない、辛い

もう何十年も前のこと
自立心があるのに、
親や学校、社会に閉塞され
もがいても
自分にはなんの力もなく
ただもがくだけ
もがいてもがいてもがいても
どこにも出口がなくて
死にそうで
でもまだ生きてたくて
もっと生きたくて

そんな苦しい感情を
一人親DV虐待と
一人親同性愛者という

その辺にいないような
そして自分の力だけではどうにもならないような
そんな設定でみるものを追い込んでくる

ただただ辛くなったよね
そして、助けたくなった

なぜだろう
ただの哀れみなのか
それは、人を見下しているのか

それも一つの葛藤

よく、困っている人を助けたくなるけど
それは医療に従事しているし
その術を持っているし
でも、平等に助けたくなるわけじゃないんだよ、
人間と人間だから。

この手の映画は
結局のところ、というのがいつもなくて
胸にしこりが残るっていうか
そのまんま終わるんだよね

そのまんま人に投げかけて
投げっぱなしで終わるんだよね

人生ってやつはさ、
どうしてこうも思い通りにならないんだろうね
自分の力で生きていこうって思ってたのに
どうして、
誰かと一緒にいたいとおもうんだろうね

何不自由なく
身体も健康で
金にも困ってなくて
贅沢もたくさんしてて
人に誇れる仕事もしてて
拍手で称えられちゃったりして
プライド持って働いてるはずなのに
どうしてこんなに渇いているんだろうね

あの頃の閉塞感なんて
自分の力で打破したはずなのに
どうしてこんなに
息が詰まるんだろう

まるであの頃もがき苦しんでいた気持ちと
今のコロナでどうにもならない感じと

同じような閉塞感じゃない?
やけに共感して苦しくなる映画だったな

歳じゃないな
年齢重ねても、ずっと苦しいのは
大人になる希望なんて感じないって思っちゃうかもだけど
それでも生きているんだよって伝えたい

ないものねだり、なのかな

いや、そもそも何も自由にできない年齢だから
それだけ苦しんで、もがいてたんだよな

歳とともに
違う何かに
苦しんで、もがいてる気がする

人生なんて思い通りにならないのがデフォルト
毎日ハッピーなんてあるわけない

いつからかそう思うことで
なんか色んなことを諦めた気がする

でも代わりに
安寧も手にした気がする。

そんなことを考えさせる映画だった。

また、映画みよう。

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