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なぜYouTubeで無料で見れるのに、本が売れるのか

YouTubeと本をリンクさせると、売れます。

「できるYouTuber式 Excel現場の教科書」は、YouTubeで全て無料学習できるのになぜ売れるかというと、結局こういうことです。

本が売れる = 本の価格 < 情報の検索コスト

動画は、どこに情報が転がってるか分からないですからね。本とかウェブのテキスト媒体で学んだほうが速い。ビジネスパーソンが使うExcelなんてのは、情報にアクセスできる即時性がめちゃくちゃ重要なんで、だからみんな動画に耐えきれないんですよね。でも何かの拍子でぼくの動画を見ちゃった人は「えっ、めっちゃ分かりやすいんだけど・・・!」っていう体験を持っているので。再度情報にアクセスしたい人は「あー、おさとエクセルでなんか言ってたなぁ・・・なんだっけ・・・調べよ」ってなって、動画を見るよりもサクッと情報が手に入る本を買いたくなるわけです。

人間が忘れる動物である、ことを考えると、うまいことピタッとはまるわけです。

Excel現場の教科書P18 プロローグより抜粋

本を買う理由は、情報がすぐに手に入るから、だけではない。

一橋大学ビジネススクール教授の楠木建さんが、情報と知識の違いを明確に答えていらっしゃるので、引用させて頂きます。

今はスマホの記事とか新聞を読むなど、いろいろなインプットの手段があります。そういうところでいわゆる「情報」は手に入りますし、この20年で「情報」の流通量は増大し、「情報」を獲得するコストは飛躍的に下がったと思うんですけど、結局インターネットとかで手に入れられるもののほとんどは、「情報」なんです。今日の円ドルレートとか、トランプがこういうことをツイートしたとか、そういう断片的なものが「情報」です。でもこれは、「知識」とはちょっと違うと思うんです。知識っていうのは、情報が絡み合って構成されているシステムであり総体です。読書の良さというのは、量的にも質的にも構造的にも、あるまとまりをもった知識を吸収できるということ。これは読書というインプット形式のもつ圧倒的優位だと思います。

なるほど。本は、情報を伝える手段ではなく、知識を伝える手段として捉えることが重要だということですね。本に限らず、動画も同じことが言えるかも。そして一歩ひいて考えると、クリエイターが作るコンテンツというのは知識を得る「体験を提供する」ことに他ならないわけですな。もはや、アトラクションを作っている感覚ですね。


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