重版

本の著者は「二次流通のYouTube」をデザインしよう

ものの流通には、一次流通(新品の売買)と二次流通(中古品の売買)がある。

古くは不動産や車が二次流通の大きなマーケットであったが、メルカリのCtoCマーケットの創造を皮切りに、爆発的にあらゆる業界(ファッションや本などなど)が一次から二次へと吸い込まれていった。

メルカリは、著者にとって敵か味方か

本の著者たちが、この大きなトレンドの変化に賛成・反対のコメントを寄せている。ことの経緯のこまかいところは、おカネの教室著者の高井さんのnoteを参考にしてほしい。ぼくは、著者や出版社の参考になる「これからのビジネスモデル」の話をしたい。


二次流通が多くの業界でさかんになるとどうなるか。本の著者の目線で言えば、一時流通でしかマネタイズできない「印税」の収入が減る。中古品の売買では、印税は入ってこないからだ。出版社にとっても、二次流通の売買は売上にならない。CtoCマーケットが脅威的な存在であることは間違いない。


体験をデザインし、二次流通をチャンスに変える

ぼくは「できるYouTuber式 Excel現場の教科書(インプレス)」の著者として、本の二次流通がさかんになることに大賛成だ。メルカリバンザイ、大いに歓迎。それはなぜか。「二次流通を意識した本」を作ったからだ。

YouTubeにコンテンツがリンクする動画本を作れば、著者のマネタイズポイントは「印税」ではなくなる。広告・バックエンドによるキャッシュポイントはいくらでも作ることができる。二次流通を意識した本づくりとはこういうことだ。本にとどまらず、プロダクトの作り手は、二次流通を考えなければならない時代がきている。

著者にとっては媒体特性の違う、動画領域に二次流通の軸を据えるのが熱い。本を本として捉えるのではなく、本は「体験の一部」として捉えよう。YouTubeも同じだ。本と連動する「体験の一部」としてデザインをすることが求められていく。

その体験をいかにデザインしたかを、シリーズにわたって書いていきたい。YouTube動画のこまかいエッセンスをビジネス観点で深掘りしていこう。

体験をデザインすることを意識した動画本がこちら。

シリーズで書くにあたってまずは完成品を。随所にエッセンスが散りばめられているので、ぜひ参考にして頂きたい。Excelを教えているが、もはやExcelの本ではない。


いつサポートするの。いまでしょ。