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お掃除トクさんのルーツ②『初めての清掃業』

アルバイト雑誌で偶然見つけた『清掃業』の仕事。しかも、その会社は当時トクさんが住んでいた家から自転車で3分圏内という近所にあり、まさに運命的な‟何か”を感じました!さっそくその会社に電話をして、アルバイト志望を伝えます・・・。

■面接当日はびっくりするくらいに・・・

清掃会社に電話をしてから面接当日。訪問すると、応対してくれたのはその会社の社長でした。アルバイトの面接だったので当然のことながら履歴書を持参しており、持っていた履歴書を社長に提出。その履歴書に一通り目を通した社長は、僕に一言こう言いました。

「・・・で、いつから来れるねん?」

これまでのアルバイト経験上、ある程度の面談を経てから最終的な採用か不採用かを決めるものだと思っていたので、一瞬「・・・は?」ってなりましたが、とにもかくにも、この一言で僕は清掃会社にアルバイト勤務する事が決まりました。それは、訪問してから5分足らずの出来事でした(笑)

■アルバイト初日はすべてが初体験の連続で・・・

あれから20年以上経った今でも覚えているくらいに、この清掃会社での初日の仕事は衝撃的でした。

初めての現場は、新築マンションの外壁タイル洗い。塩酸を使って、マンションの外壁を上から下まで隈なく洗浄していく作業です。

この時の僕は、ヘルメットをかぶる作業も初めてだし、安全帯というモノを装着するのも初めてだし、足場の上で仕事をするのも初めてだし、塩酸を使う事も初めてだし・・・。・・・特に何も聞かされないままヘルメットや安全帯を渡されて、とにもかくにも、先輩職人の後ろを必死になってついて行くのが精一杯でした。

「そこはもう完了しとるわ!!見てわからんのか!ボケ!」

こんな怒号を何度も浴びせられながら、怒鳴られている意味もまったく理解できないまま、あっという間に清掃会社初日の仕事が終わりました。

■初仕事での出来事が僕の心に火を付けました!

怒鳴られながら仕事をするというのも、建築現場での仕事も、とにかくすべてが初体験。「とんでもないところに来てしまった・・・!」と思うところも正直ありましたが、元来、負けん気が強い僕です。とにかく必死になって仕事を覚えていきました。

先輩職人の背中を追いかけて、その動作を見様見真似で真似してみたり、疑問があれば休憩時間に必ず質問してみたり、アルバイトが終わってからも今日一日の動きを振り返りながらシミュレーションしてみたり・・・。

とにかくガムシャラで必死だったのを今でも覚えています。

そのおかげで、仕事中はまだまだ未熟で怒鳴られる事もありましたが、仕事以外の時間では先輩職人達からとてもかわいがられて過ごしました。だから、この会社で仕事をした数年間は本当に楽しくて、本当にたくさんの基礎を学ばせて頂きました。

(つづく)


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