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#4痛みとは「そこ!大事だよ!」の目印のようなもの

お正月恒例の実家への帰省。
混雑を回避する高速バスでの帰省のお供と、つまらないテレビの代わりの充実した読書タイム。

今回の帰省のお供はこちら
「ザ・メンタルモデル」
痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー
という副題がついている。

タイトルからして難しそうと身構えて読み始めたものの、著者2人が企画する天外塾、由佐塾のセミナー実録が事例として書き記されていて、これが読んでいてとてもテンポが良い。

人間の意識の成長・進化のモデルを表にまとめて表しているのだけど、この本を読む前に知人から表を見せてもらっていて、なるほど〜と興味を持ったのだった。

夫が購入し寝かせておいた2ヶ月。
絶妙なタイミングで読むことができたと改めて思う。うん、このタイミングだった。

すべての人は以下4つのメンタルモデルのどれかひとつに当てはまる。

A 価値なしモデル「私には価値がない」
B 愛なしモデル「私は愛されない」
C ひとりぼっちモデル「私は所詮ひとりぼっちだ」
D 欠陥欠損モデル「私には何かが決定的に欠けている」

メンタルモデルは人間がその生き方を制御しているプログラムのこと
だから、自分自身のメンタルモデルを理解できると、
この人生でどんな世界をもたらしたいのか、という願いや使命が見えてきて、ありのままに生き、その喜びの中で生きられると言う。
分類はあくまでも、ありのままに生き、自分が作りたい世界を再確認するため。 

この本を紹介してくれた先輩は 「D欠陥欠損モデル」と。
夫はたぶん、「Cひとりぼっちモデル」
では、私は??と自分のことながらどのモデルかイマイチよくわからない
夫曰く「価値なし」じゃないかと。
なるほど・・・ね。

お盆と正月。年に2回、実家で過ごす時間は、両親との反射的なやり取りで自らのブロックの深さを思い知らされる時間だった。
兄家族が帰省していたりすると、そちらに気持ちもとられるので意外と気にならない。(←自分の痛みを見なくてすむ時間) 

でも今回の帰省は兄家族が帰った後で、両親VS我が夫婦の4人だけ。
老夫婦2人と慎ましやかな生活の中で、頑張って正月準備してくれているにもかかわらず、父親の一挙手一投足が気に障り、内心イラッと。
あぁ、なんでそういう風に言うんだろう、一言多い、黙ってて欲しい。
思わず言ってやりたい言葉や返事する事すら面倒くさくなることしばしば。

延々と続く身内自慢、自分の経歴、関わったすべてのもの・事を我が子とのように話し、褒める。承認欲求の塊のような父のトークショーに嫌気がさし、その場にいられなくなる私。
(↑ものすごーく反応してるね。)

夫はすべて理解しているかの如く、父の心地よいポイントを刺激しつつ、上手に話を聞き出し、それはまるでセラピーのよう。

私がなかなか実家に帰らない理由は、父親との関係にあるなぁと。

「ゆっくり、くつろげましたか?」
と帰宅準備を進める私ににこやかに話す父。
「ごめん父よ、くつろぐのはあなたがいない場所でだよ・・・」
心の中でつぶやき、なんと言って良いかわからなかった。
(口を開いたらまたネガティブに返しそうだった) 

自分のメンタルモデルを理解して、これからの人生を幸せに過ごすためには
どんなときに痛みを感じるのか、どの一言でスイッチが入るのかが鍵。
心の奥にある「本当の痛み」に気づくこと。見つめること。
それが私のヒントになる。
私が生まれてきた目的を、人生の使命を探す手がかり。 

山田ズーニーさんも自分の根本思想を引っ張り出すには
「自分に問いを立てること」だといっていたと思い出す。 

大事なのは自分に問うこと
「そこに何があるの?」
「わからない・・・じゃないよね?」
由佐さんのセミナー受講者とのやりとりは
私にももれなく当てはまったなぁ。 

自分らしく生きたいと感じている人
パートナーや親子の関係を見つめたい人にオススメの一冊。

(2019.1.3)

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ザ・メンタルモデル
痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー
著 由佐美加子、天外伺朗 
中外出版社
2019.8.31

#メンタルモデル
#内観
#そこに何があるのか見つめる
#読書メモ3冊目

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