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社会人大学院修了によせて

妻です。夫が2年間、大学院に通う間、仕事をしながら子育てと家事をしてきました。

振り返ってみて思うのは、やっぱり一筋縄じゃ行かなかったよなぁということです。

何が大変って、私はもともと、土日にも仕事があったので、夫が休日に学校に行くことになると、子供達の預け先に困るんですね。あるときは保育園の土曜保育。またあるときは義両親、実両親のおうち。本当に、じいじ・ばあばには感謝しています。

他にも一筋縄ムリポイントはたくさんあったのですが、大変だったからこそ夫は達成感を得ることが出来たでしょうし、ものすごく価値のある経験だったと思います。

じつは今、今度は私が資格取得に向けて勉強しているのですが、当時の夫と同じように頑張るだけの根性は無いのが、正直なところです……。

ところで話は変わりますが、「幼児性健忘」という言葉をご存知ですか?なんでも、人間の頭の中には3歳までの記憶がほとんど残らないとか。理由は脳の海馬の形成が未熟だから?どうも色々考えられるみたいですが、現在乳幼児を育てている身としては結構ショッキングな事実でありました。

高熱を出してうなされ、けいれんを起こしたことも。ご飯をフルスイングで投げ飛ばしたことも。よその家の前で突然立ち止まり、「ここに住む!」と叫んだことも。大きくなったらテントウムシになりたいと言ったことも。本人は全部忘れてしまう。

考えてみればそれって当然のことで、十分に言葉を習得していない乳幼児は、感じたことや出来事を言語化できないわけですから、「頭の中で会話やストーリーに意味づけをして、それを思い出す」という大人には当たり前の「もののおぼえ方」もできないのでしょう。

そこで私は気付きました。ここ数年、私も物忘れがひどいのですが、やっぱり、体験したことや気持ちを自分の中で意識して言語化していないのです。

夫が大学院で悪戦苦闘した2年間は私にとっても怒涛の日々だった、それは間違いない。それなのに振り返ってみると「なんかほんとヤバヤバだったけど、めっちゃ頑張ってたし良かったよねー!ウンウン!」みたいな感想しか出てこない。これは怖いです。

もっと、こういう時にやりがいを感じたとか、夫にこう接すればよかったとか、両親・義両親とどんな会話を交わしたとか。自分なりに応援したこと、研究のために手伝ったこと、腹が立ったこと。思い出したい事が本当は山ほどあったのに、当時はめまぐるしさに翻弄されて、頭の中を何にも整頓しないまま走り抜けてしまった。怖いですね。(2度目)

現に今、最初に何を書こうとしていたか忘れつつありますが、最後に一つだけ言いたいのは、記憶力がなさ過ぎて資格の勉強が全然進まないので、どなたか暗記のコツを教えていただけないかということです……。




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