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#6 giverでいよう

(※長くなりました)
米ウォートン・スクールの組織心理学専門教授
アダム・グラント氏著

『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』

「Win-Winの原理」より

↓以下



相手に施したり、受け取ったりする量には個人差があるものだが、アダム・グラント氏は、その個人差により、人間を次の3つのタイプに区分した。

❶ 与えた分より自分の利益を優先しようとする
テイカー(taker)

❷損得のバランスを考える
マッチャー(matcher)

❸惜しみなく与える
ギバー(giver)

では、ここで問題を出題する。

成功のハシゴ🪜があったとすると、
最底辺で生活苦にあえでいるのは、
❶ 〜 ❸のうちどれか?


正解は.......③

他人を優先して自らのことを後回しにするあまり、
生産性が落ちたり、甘くみられてしまったり、
❶テイカー(taker)と比べると、
詐欺など犯罪被害者になる危険性も倍近いという。



では、もう一つ出題。


この❶〜❸のうち
(最終的に)
最も成功を収めるのはどれか?



正解は.......③

この3タイプの中で、❸ギバー(giver)は、

周りから評判もよく、
社会的基盤の上に成功を極大化させ、
より多くの恩恵を得られる。

さらに、
周りがギバー(giver)の成功を喜ぶため
ギバー(giver)の成功には唯一
"持続性"もあるという。



ただし、

留意すべき点も一つ。

.
.
.
.

《 ギバー(giver)には、二種類あるという事。》

「いい人型」 か 「都合のいい人型」

成功するのは、

前者「いい人型」のギバー(giver)である。



(では、「都合のいい人型」との違いは?)


それは、ズバリ

成功するまでの過程で、

❶テイカー(taker)と付き合わなかった事。
そして、
自分を大事にすることを忘れなかった事である。

「都合のいい人型」のギバー(giver)は、
自らをないがしろにして相手がテイカー(taker)
だとしても付き合い続け、結局自滅してしまう。

「いい人型」の場合、
自らの利益のみを追求するテイカー(taker)と
距離を置く。
つまり、そうなると、残るは2タイプ。

マッチャー(Matcher) ギバー(giver)


この2タイプ同士であれば、
Win-Winの関係が可能になるため
共存する機会が増えていく。




人はしばしば、いい人でいると
損をするのではと心配しがちだが、

他人のために施すことは、
人生の成功と失敗を決定づけたりはしない。

(親切だから損を被ったのではなく、
誰にでもいい顔をしすぎて損をしたのである。)


この世界は善人だけが暮らすおとぎの国ではなく
だからといって悪人がはびこる悪の帝国でもない。


私たちに必要なのは、

必要以上の警戒心でも、
やみくもな利他の心でもない

世界の両面をともに見極める力であり、
テイカー(taker)を選り分ける洞察力だけだ。


搾取されないためでなく、
あなたが心から善人として生きるためにも
奪われるだけの関係が続くようなら、
その関係からは離れるべきだ。

あなたと出会えたことを幸運と思わせよう。

ただし、その資格がある人だけに。

真心は誠実な人に向けてのみ、施しなさい。

私たちは結んだご縁で助けてもらうこともあるが、

それと同じくらい多くの被害も受けるものです。

たいていの被害というものは不誠実な人間たちに

真心を与え続けた対価として受けた罰なのです。
-法頂和尚(韓国の僧侶、エッセイスト)


さよなら テイカー(taker)

ギバー(giver)でいよう 「いい人型」のね。




《参考文献》
・キム・スヒョン(2020)「頑張りすぎずに、気楽に」


end.

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