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#2 今日という日

禅語
「年々歳々花相似 歳々年々人不同」

ねんねんさいさいはなあいにたり
さいさいねんねんひとおなじからず

美しい花を一緒に見た過去の出来事に
思いを馳せながら
諸行無常であることを説くこの言葉。

年ごとに花は同じように咲くけれど
それを見る人は年ごとに違う。

"自然の悠久さ" と "人間の生命のはかなさ"
が、対比され

「今」が「今」しかないことを教えてくれます。

どんなに望んでも過去の喜ばしい日は、
人生に二度と巡ってきません。

どんなに苦しかった日も
同じ一日には巡り会えません。

......

そして、どんなに待ち望んでも
明日という日が必ず来るという保証はないのです。


春になれば花が咲き、
夜になって眠れば明日になる。

それは決して当たり前ではない。

だからこそ、
当たり前に感じてしまいがちな今日が
かけがえのない有り難い一日であることを
自覚して大切に生きましょう。


ときに過去の出来事を思い出すのもいいでしょう。

しかし、
あの時はよかったと今を嘆くのではなく、

今日という日の貴重さ

に気付くきっかけにすることが大切です。


《参考文献》
・チャールズ・M・シュルツ(2021)「心をととのえるスヌーピー」


end.

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