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冊子はじめます。はじまるだろう。

僕がとても好きな冊子「散歩の達人」
自分の足で確かめて自分の舌で確かめる。
当たり前のことに感じるけど、とても大変なことを何十年もやってる冊子です。

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僕がデザイナーとして独立してから、文字組やページ組、細かいデザインなど一番参考にしたんですよね。
特に2000年代の原条令子さんデザイン監修時の「さんたつ」がとっっても好きで。
日本語の使い方が、すこんっと抜けててかっこいいんですよね。
憧れる紙面作り。そして、街のニッチな情報を丁寧に取材する冊子。

今年のお正月、こんな広告が出ました。

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マスコミをやめる。
強いコピーも良いんですが、その内容も僕が感じることに近くとても響きました。
「マスと呼ばれひとくくりにされた大衆はもういない。その大衆にむけて一方的に情報を送り続けたコミュニケーションももはや通用しない。」
情報って送り手と受け手のコミュニケーション。
どんどん細分化され、欲しい情報はもっとコアなものになっていると感じます。

ただ、タウン誌と括られる「タウン」って言葉の器の在り方。
SNSなど発信プラットフォームは広がる中で、受け手の顔や生活を想像しながら発信できているのか。
たとえば、タウンと呼ばれる物を構成する、明日には無くなる物。弱い運動。小さな歌。
僕が「Zine it!」というちいさなちいさな「冊子を制作して販売する」イベントを行っているのですが、そこで感じたこと。
明日には無くなる小さな声こそ、未来の街を作っていく小さいけど大事なチカラだと思いました。

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で、本題。冊子をつくろうと思っています。
名前は「slipper」

一昨年から、街中で僕らが起こした小さなアクション「ビブリオバトル」や「Zine it!」公共空間を使ったイベント「若草ピクニート」。その他にも、街中で起こった小さな声をたまにサイトに書いたりしていました。そのサイト名が「slipper」。
ライターの倉本さんや半田君がほぼほぼ書いてくれてるけど。僕は全然書いていないのですが(書きます)…。

https://slipper.news/

Zine it!に参加してもらった方や街の人と、街の小さな変化を楽しむ人と一緒に。
些細なこと、明日には無くなる物、小さな歌。
読んでくれる人の、読んでる顔を想像しながら作りたいなっと。


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