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アイドルオタク、アマチュアスケーターのファンになる(中編)

つづきです。思わぬところから更新がないとのご意見を頂戴したので、張り切って書きます。



ここまでのあらすじ

ドリームオンアイスでうっかり高橋星名くんという𝓜𝔂 𝓲𝓭𝓮𝓪𝓵(前回までの記事参照)と出会ってしまったアイドルオタクは、行ける現場全部行く(池の水全部抜く)の新規ハイになっていたのだった。



緊張の全日本ジュニア

全日本ジュニアで上位に入ると(目安はおそらく8位)全日本に推薦で出場できるということで、こちらが勝手に緊張していたことと、2日間友人と一緒でLINEする必要がなかったので記憶が薄れている。
期間中、友人の応援している選手のお誕生日があったので、「じゃあケーキ食べないとね」とケーキを食べて勝手にお祝いしたことは覚えている。オタク、勝手にお祝いしがち。レイクカップ以来に京都駅に降りたが、相変わらず京都っぽいことをする暇もなかった。

申し訳程度の京都っぽさをこたべで演出

この年の全日本の男子フリーの日に=LOVEが出演する音楽イベントがあり、複数の出演者がいる音楽イベントは好きでないがLE SSERAFIMも参加するためそれなら行きたいかもと思っていたが、どう頑張ってもハシゴは出来ない時間帯だったため、「高橋星名くんが全日本出場するなら全日本、そうでなければ音楽イベント」と決めていた。オタクのスケジュールの行く末を中学2年生(当時)に勝手に背負わせてしまいました。

無事に全日本出場が決まり、その時点でたしか全日本は男子ショートの日のチケットしか持っていなかったので、男子フリーの日のチケットを探すことになってしまった。全日本推薦のことを失念していたので、今後は同じ過ちを繰り返さないと誓った。



有給取得の愛知TP

愛知TPは平日だったので、元気に有給を申請して観戦に行った。有給休暇って素晴らしい。給与が発生しながらオタクしているようなものなので、大変お得な気分になれる。オタクはこう見えて一般社会人やらせてもらってます。

平日にも関わらず、一般観覧席には多くの人がいて、愛知のスケート熱の高さを感じた。愛知県の試合は来るようにしていますという風情の地元っぽい方が多いし、ホームリンクの選手を応援するスタッフの方がいたり、アットホームな雰囲気があった。愛知県民でもないのに(それどころか東海でもない)来ている人間、異端なのかもしれない。ただ愛知の試合は、友人が愛知の河合紗那さんを応援しているため友人と一緒の事が多く、いたたまれなさが半減するのでラッキーだ。

この日の演技はご本人にも手応えがありそうな様子だったので、来てよかったなーとまた思った。まぁ来ないほうが良かったと思ったことは、これまで一度もない。自分という存在がいたたまれなくなって早く帰りたいと思ったことはあります。

ネイルはTuckerの衣装の配色



スケジュールをねじ込む京都府民大会

全日本出場が決まり、シニア仕様の今季のプログラムが見られるのか……とソワソワしていたところ、友人が「エントリーしてる、こちらの大会でシニア仕様の調整するのかな?」と教えてくれた。友人がローカル大会のエントリーをチェックする趣味を持っていてくれて助かる。知ってしまったら行く選択肢が有力候補として急浮上してしまうため、助かっていないという説もある。

たしかシニア男子が土曜日の夜遅くで、日帰り不可能な時間に設定されているのもあって、さすがに行くかは迷った。そもそもその日の日中には美容院の予約も入れていたこともあり、行くのはやめておこうかなと思いかけていた。

速攻掌返しオタク

なお、間に合うならすべてのスケジュールをこなしたいタイプの人間であるので、美容院の予約はそのままにしたが、施術内容は変えてもらった。もともと早めの時間に予約を取っていてキャンセルせずにすんで本当に良かったです、年末は予約が取りにくいし、年始は成人式対応が終わるまで一般客は予約が取れないから、ここを逃すと1ヶ月延期せざるをえなくなるところだった。

ただ、美容院からのハシゴの予定だったこと、一般観覧エリアが狭かったこと、世間がGPFで盛り上がっていたことから、行ったところで観られなかったらどうしようと急激に不安になった。

オタクは心配性

人が殺到するのはない話らしい。わたしが観られないのはそれはそれで困るが、殺到してほしいのに。

試合当日、京都アクアリーナのある西京極駅前は明るかったが、京都アクアリーナに向かうにつれて歩道が暗くなっていき、友人がローカル大会でモリコロパークのアイスアリーナに行ったときに暗闇で彷徨って間に合わなかった話を思い出したが、無事にたどり着けて安心した。
人が殺到しているということもなく、レイクカップと同じくらい一般観覧は少なかった。一般観覧席にどう考えても一般観覧ではない方がいらっしゃるので、ぱっと見騙されるのだが、真の一般観覧の者は少ない。いたたまれなさを感じるが、一般観覧席があるってことは来ていいってことだと信じているので、オタクは来ます。

ローカル大会を感じる瞬間

肝心のシニア仕様のフリーは本当に良かったので観に来て良かったと思ったし、絶対に絶対に全日本でフリー進出してほしい!という気持ちになった。ちなみにこの日も演技後の客席は祖母の空気になっていた。

帰り道は真っ暗でした

シニア仕様のフリーを反芻しながら帰路についたが、気付いたらホテルまでの地下鉄3駅分くらいの距離を徒歩で歩いていたし、鴨川沿いを歩きながら、鴨川に向かって「え!?良すぎ!?」と語りかけていたが、特に返事はなかった。私はピタゴラスにはなれないようです。(ピタゴラスは美男子すぎて川が挨拶をしてきたという伝説があるらしい)



長野初上陸の全日本選手権

会場が長野のビックハットで、人生初の長野だった。長野といえば蕎麦、ということで楽しみにしていた。

素朴な疑問、2月は全中のこと

ショートの日、長野までたどり着く前にネイルが剥がれて悲しい気持ちになったが、ない知恵を絞った結果、長野駅のマツモトキヨシでつけまのりを買って応急処置をするというとこでことなきを得た。

#ごはんと撮るのがいいと聞きました

ショートは1番滑走で、滑走順の抽選では抽選1番めに1番滑走を引いていたので、1番に愛されている、いいことだ、と思った。滑走順が決まった時には、友人に「一生フリーに進めるかやきもきするやつ」と言われたし、実際そうだったので、リザルトサイトでQがつくのを待てず手元にノートを用意してアナログで点数を管理して即座に判断できるようにしていた。

後日配信でショートを見た時、解説者の方が仰っていたことが共感の嵐を呼んでいるため、写経しておく。

年齢というものを感じない滑りの良さと、表現しようという、まぁ若いからこその表情とか空気感とかあるんですけど、非常にいい表現者だなというふうに思いましたね。

2023全日本選手権男子ショート 解説

私も高橋星名くんの演技からはスケートを通して表現したいことがあるという意思を感じているので、わかりすぎて自分が喋っているのかと思ったし、スケートのことをよく知らないでそう思っていたので、スケートをよく知っている方が言っているのを聞いて嬉しくなった。

フリーの日は、近くの席の親切な方に「誰を見に来たの?」と聞かれ、「次の第1グループの、6番滑走の……ジュニアの……高橋星名くんを……」と予防線を張りまくりながら答えてしまった。とっさのことで嘘偽りのない本音が出てしまったが、全日本を観に来る方がジュニアの選手をどれだけ注目しているか不明のため、好きなシニアの選手の名前を出しておけばよかったと口に出してから気が付いたが、幸い高橋星名くんをご存じの方だったため無事だった。事実、私が現地に足を運んでまで観たいのは高橋星名くんだけなので、しょうがない。

全日本は後半のみ地上波での放送だったので、前半、つまり高橋星名くんの演技がお茶の間にお届けされないことは残念だった。

オタクの主張

今日まで忘れかけていたのだが、実は全日本ジュニアで台乗りしたときのために、メダリストオンアイスのチケットを取っており、リセールでも捌けずに普通に干したことを思い出した。まぁ当日に幕張行くのが面倒になってライブのチケットを干したことも何度かあるので、そういうこともあるだろう。



終わりませんでした

先に新シーズンの事件をnoteにしてしまったが、全中、知事杯、京都フェス、ブルームオンアイスが入らなかったので後編に続く。
新シーズンの事件はこちらのことです。




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