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驚きのご無理week みなとアクルス杯と合宿見学の巻

人生には良いことも悪いことも起きる。そのプラスマイナスが少なくともゼロであればいいなと思っているが、1週間のうちにプラスマイナス両方の振り幅が特大かつ最終的に大幅なプラスになるようなことが起きて、生きてると良いことがあるものだなと思った。哲学的な話をしているようだが、すべてオタクライフの話です。

色々あって髙松瞳ちゃん(アイドル)と高橋星名くん(アマチュアスケーター)の兼オタ(兼任オタク)という世にも奇妙な存在となってしまった私であるが、以下の続きを細々と書いている間に新シーズンが始まり、そして悲喜交交あったので先に書いておきます。




オタク人生最大級のご無理案件 みなとアクルス杯

高橋星名くんの今シーズン初戦がどの大会になるか、それが問題であった。なぜなら初戦は絶対に行きたいからです。初戦じゃなくても行きたいけど。
たしかサマーカップのエントリーが先に判明し、2024年にもなって往復はがきを買うことってあるんだ、と思いながらエントリー可能性のありそうなみなとアクルス杯を注視していたら、無事エントリーしていたので、行くことにした。今季SP(絶対に持ち越しではない)初お披露目、行かない選択肢はない。FSの日は普通の平日の月曜日だったが、SPを観てFSを観ない選択肢は基本的にはない。夏は夏季休暇があるため、休暇取得が目立たなくて助かります。

日曜日の名古屋に降り立ち即「サウナに来ちゃった?」と思うくらいの暑さで気が滅入った。さらに先に会場に行っていた友人から「リンクも普通に暑い、辛い」という情報を得て、しっかり涼んでから向かったが、特に意味をなさないくらい暑かった。夏の邦和みなと、信じられないくらい暑い、覚えました。
どうでもいい余談だが、私は佐藤洸彬コーチをお見かけするたびに友人に「キスクラで高橋星名くんにアドバイスをする佐藤洸彬コーチ」のモノマネを勝手に披露しており、この日もお見かけしたので披露したが、いつも通り「(元ネタがわからないから似てるか)わからない」と言われた。真の細かすぎて伝わらないモノマネである。

さて、今季の新SPは「This Is Me」であった。似合いそう。プログラムで知って、期待が否応なしに膨らんだ。

高橋星名くんの演技が好きな大きな理由に「表現者としての自我の発露を感じられること」があるのだが、この理由と「This Is Me」がマッチしてしまっているので、最高になった。最高になって、友人に「世界で1番」と連絡した。言わずもがな、私の世界で1番という意味である。人には人の世界一がある、私の世界一は高橋星名くんの演技ってワケ。

新SPを初めて観て、これは世界と戦う仕様になっている、海外派遣待ったなしと確信して、その日の夜に泉佐野市のふるさと納税(返礼品は全日本ジュニア合宿の見学)の申込みを締切前日の駆け込みで行った。締切日である翌日が異常にバタつくことになったので、このタイミングで申し込んでおいたのは大正解であった。

翌朝、起床して準備をしているうちに、東海道新幹線が始発から一部区間で不通になっていることを知った。名古屋〜東京間は見事に一部区間に該当しており、詳細を確認しているうちに第2報で当日中の復旧が難しそうなことが分かった。めちゃくちゃ困る。

とはいえ、復旧しないものはどうしようもないので、迂回路を調べたところ18時頃に名古屋駅を発てば帰宅できるらしい。残念、18時はまだ邦和みなとにいます。
東京にいて新幹線不通だったらさすがに諦めるしかないだろうが、いま名古屋にいるのにFSを観ずに帰るという選択肢を取れるわけがない。その選択が取れるタイプのオタクだったら、そもそも平日の名古屋の試合には来ない。ということで鉄道での当日中の帰宅を諦め、「延泊して早朝の新幹線で帰るか、夜行バスで帰る」の二択となった。万が一復旧が遅れ、翌日の仕事に間に合わないと困るなと思ったので、学生時代に一度使ってもう二度と乗らないと決めていた夜行バスに、人生二度目の乗車を決めた。ちなみに友人はプチパニックになっており、迂回路の調べ方がわからないくらいITリテラシーが低下していたため、すべてを諦めて冷静になっていた私が調べ方を教えてあげた。

悪いことは重なるもので、その日の分のコンタクトレンズを忘れたたことにも気が付き、さらにバッドが入ったが、東海道新幹線運休という特大トラブルと比べたら全てが些事だし、名古屋は都会なのでアイシティがあったので問題なかった。コンタクトはなければ買えば良い、交通網と違って自力でなんとかなるトラブルである。

これ以上の不運は重なるまいと思っていたが、色々あってリモートワーク→みなとアクルス杯観覧→リモートワークの大忙しシーケンスをキメる必要が出てきて、去年のとんでも遠征ハシゴがかわいく見えるレベルで無理をする羽目になった。Tomorrow is another day、明日のことは明日の自分がなんとかしてくれるだろう。

そんなこんなで一定仕事をしてから邦和みなとに向かって、男子ジュニアのFSを観覧した。
今季の新FSは「The 4 seasons violin concerto」であるが、こちらはすでにブルームオンアイスでお披露目済みであった。ブルームオンアイスで初めて観たときは、FSは続投の可能性もあるかなと思っていたので、知事杯が最後になると思わず少し動揺したが、友人に諭されて落ち着いた。

納得の新視点

試合を何度も観に行くと、本人にとって満足できる出来だったんだろうなと思える日もあれば、きっと目指しているところには届かなかったんだろうなと思う日もある。この日は後者だった。
そういう日は葛藤が大きい。こちらとしては高難度のジャンプやノーミスの演技を観たいという理由で来ているわけではないし、ただ演技が観られるだけで心が華やぐが、本人の納得のいく演技で笑顔が見られたらよりいっそう嬉しいなと思っているので、そうではないんだろうなという日にどういう振る舞いをするべきかは未だに悩んでいる。ただ一つ言えることがあるとすると、やっぱりこの日も観に来て良かったと思ったということだけです。

男子ジュニアの最終滑走が高橋星名くんだったため、点数が出るのを待つことなく会場を後にすることになった。なぜならこのあと仕事をしなければならなかったからです。
タイムリミットがあったので今年一番の集中力でタスクを完遂し、ほっとした気持ちで帰路についた。

昨今の推し活ブームに向けた提言

本当によく頑張りました。私が。
夜行バスに乗ってから自分がひどく乗り物酔いをするタイプだということを思い出し、道中なんとか乗り切ったものの東京に帰り着いた瞬間気分が悪くなり終わりを覚悟したが、無事に帰宅することができた。
恐ろしいことに振り返っても後悔はない。本音を言えば夜行バスには二度と乗りたくないが、うっかりまた同じようなトラブルに見舞われても同じ選択肢を取る自信がある。私にとって、高橋星名くんの演技にはそれだけの価値があるからです。



大博打の全日本ジュニア合宿見学

いったんこちらを御覧ください。

強化選手B、おめでとうございます。ひとことコメントがありがたすぎて喜びの舞を踊るところでした。

友人からのありがたいアドバイス

背中に彫ったほうがいいらしい。とか言ってるが、この友人も私もピアスホールを開けることにすら大ビビリするタイプである。
背中には彫らないが、印刷して会社のデスクとかに貼っておきたいくらいいい言葉だ。演技から勝手に受け取ってたもの、夢だけど夢じゃなかった、元気になりました。

今年の海外派遣、あるな、とわくわくしていたところに発表されたのが、泉佐野市のふるさと納税の返礼品「ジュニア合宿見学」であった。合宿見学のみのコースと、合宿見学+ファンミーティング2人分のコースがあった。
見学の日程が、もともと地方住みの友達のところに遊びに行って案内して貰うというごく普通の予定を入れている日だったのだが、この友達はジャンルは違えどオタクだったので、「本当に申し訳ないけど、どうしても行きたい現場があるのでリスケさせてほしい」と頼んだら快く応じてくれた。オタクはオタクの心を知るため、オタクに優しくしてくれる。
前年の合宿参加者と強化指定選手を必死に見比べたりして、高橋星名くんが参加する可能性は高いだろうなとは思ったが、確実にいると言えるのは特別強化の3選手くらいだろうなとも思った。
ファンミーティングに行きたいか行きたくないかでいったらあまり行きたくはなかったが、スケジュールは問題ないのに世界で1番好きなスケーターがいる場にいかないという選択肢を取ることには葛藤があった。

いるかどうか不明だったが、いると仮定したときの話

ところで、ローカル大会の観戦というのは、エントリーがあろうと「行ってから棄権が判明する」というリスクが一定ある。私は基本的に「高橋星名くんがいる→行く、いない→行かない」という単純明快な判断基準で動いているので、常にその可能性を念頭に置いておくことにしている。今のところそのようなケースに当たったことは一度もない。当たったところで「勝手に観に来ているオタクが悪いので、いたしかたなし」となるだけだが。
主に西日本の大会に足を運んでいるため、そのたびに交通費(プラス宿泊費)が無駄になる可能性を考慮しているわけだが、じゃあなにが大博打だったかというと、私が申し込んだの、ファンミーティングありのコースなんですよね。

やっちまったな

そもそもふるさと納税という制度自体が、私の政治信条に反するのでふるさと納税未経験だったのだが、そんなことも言っていられなくなってしまったので、ふるさと納税デビューすることになった。
さすがに12万円全額賄えはしなかったが、思っていたよりふるさと納税に使える枠が大きかったので(ふるさと納税🆖だったことによりフルで枠が使えるのは不幸中の幸い)、これくらいの自己負担なら許容範囲かなと踏み切った。肝心の合宿参加者は不明だったので、かなりリスキーではあるが、参加を見送って後悔するのだけは嫌だった。私が大馬鹿者です。
おかしい、髙松瞳ちゃんが浜名湖ボートレースのレディース戦盛り上げ大使に任命され、その就任式を観に浜名湖ボートレース場に行った時、ギャンブルしたくないと駄々をこねながらたったの100円を賭けるのにギリギリまで渋っていたはずなのに、よっぽど大きい賭けに出てしまった。

ボートレース場で見つけたいい貼り紙と、外れ舟券

せっかく2人分の合宿見学+ファンミーティングがあるし、もし高橋星名くんがいなかったとき(=今年の海外派遣の可能性が著しく低下したとき)のメンタルケア要員および、ファンミーティングでいたまれなさを感じたときに仲間が欲しくて、友人についてきてもらうことにした。

持つべきはフッ軽の友人
モザイク部分は本名が出ているので伏せています

本当に新幹線代片道相当の御車代を用意していたが、「なんやかんや楽しみなのでお金は払う!」と交通費自費できてくれた。優しい。

申し込んでから参加者がごく一部判明したりして、やきもきしながら当日を迎え、受付をするまでに無事に高橋星名くんが参加していることが判明し、心の底から安堵したし、つまり海外派遣があることだと嬉しくなった。去年のインタビューで国外の試合に出たいと言っていたので、目標が一つ叶うということであるからだ。

全グループの個人練習が終わり、全参加者が判明した時、男子が6名のみだったため、自分が考えていたよりも大きめの博打だったことに若干背筋が寒くなったが、結果賭けに勝っているのでOKです。
賭けに勝ったというか、高橋星名くんが実力を発揮して海外派遣が決まっていることを信じただけとも言う。オタクが自分の応援する選手を信じないでどうするという話だ。

合宿の内容をどの程度書いていいか分からないので詳細は伏せることにするが、プログラムをブラッシュアップさせていく過程を垣間見ることが出来て興味深かった。また、高橋大輔さんが個人練習で指導する声が届く席だったため、高橋大輔さんの表現の引き出しの多さに圧倒された。
高橋大輔さんの特別指導も、高橋大輔さんの表現力の源にある基礎の美しさを感じることが出来たほか、この特別指導では、男子グループが滑る順番をじゃんけんで決めてる様子を「早く終わらないかなー」という顔で見ている上薗恋奈さんを観測できたのもイメージ通りで良かった。

問題のファンミーティングも詳細は伏せるが、なんだろう、お楽しみ会に紛れ込んでしまったな、というアットホームさで、選手たちのオフアイスの柔らかさが伝わるイベントだった。蛯原大弥さんが終始盛り上げようと努めていた様子と、垣内珀琉さんの話し方と話す態度が今すぐに一般企業で勤務可能ですねというくらいしっかりしていたのが印象的だった。

たしか練習の休憩中にも選手たちがTEAM JAPANタオルの販売の手伝いをしていたが(席から見えていただけなので定かではない)、ファンミーティングの終わりにもタオルの宣伝があり、終わったあとにタオル販売の営業をしている選手もいた。
宣伝のときに「在庫はここにある限り」というようなことを言っていた記憶があり、アイドルオタク私、ぴーん💡と来ました。
ははーん、これはここにいる参加者たちでタオルの在庫を枯らす展開だな、と。
アイドルとか、舞台俳優とかのオタクの世界では、公演最終日にフォトセット(個別ブロマイドと言うときもある)の在庫をすべて捌けさせるために該当のオタクが協力して買いまくるという文化があったりなかったりする。CDショップでオリコンの締め日に在庫を枯らすということもある。
これはそれと同じで、タオルの在庫を枯らす一揆の時間だな、と思って財布の準備をしたのですが、誰も買っていなかったので、カルチャーショックを受けた。妙なオタク文化を持ち込むところでした、危ないところでした。
たしかによく考えれば、売られているタオルは受付時にすでにいただいているので、本質的には買う意味が特にない。同じものを複数買うことに慣れすぎて、感覚が麻痺していた。
在庫を枯らさなくていいらしい、ということには気付いたが、それはそれとして選手が手売りしているものをスルーすることはできず、ちょうど目の前にいらした蛯原大弥くんから買わせていただくことにした。

オタクの習性でとりあえず2つ、と思ったらびっくりさせてしまったので申し訳ない気持ちになった。あと、オタクに押し売りはしたほうがいい、喜んで買うから。私がこれまで複数買わされて不快だったのはカレンダーくらいだ。タオルはいくつあっても不快にはならないのでセーフです。
このとき地味に面白かったのが、まさに蛯原大弥くんからタオルを買おうとしているところに西野太翔くんが重ねて営業をかけてきたことだ。たしかに、買いそうな人間に営業をかけるのは分が良いので正しい。文化祭に来ちゃったのかもしれないと思った。

最後に、自分、自慢、いいですか。

高橋星名くんのサイン色紙と、蛯原大弥くんから買わせていただいたタオルと、当日のパス

抽選で当てたのは私ではなく友人なのですが、快く譲ってくれた。持つべきものはここまで付き合ってくれて、抽選を当ててくれて、譲ってくれるありがたい友人。
確率的にはそんなに高くはなかったので、ピンポイントで高橋星名くんのオタク(私)のもとに高橋星名くんのサイン色紙がたどり着く、こんなに都合の良いことって起きるんだなと思いました。

会場を出てから譲り渡してくれたので、両腕でサイン色紙を抱えて「こんなにいいことあるんだ!」「TEAM JAPANだって、TEAM JAPAN」「TEAM JAPAN、日本代表、いい響き」「好きなスケーターが日本代表、最高」「これからは好きなスポーツ選手はフィギュアスケートジュニア日本代表の高橋星名くんって言おう」とスキップせんばかりの浮かれ具合で、日帰りの友人を見送りに駅まで向かった。

参加者が不明な状態で少なくない金額をベットすることにためらいがなかったかと言ったらまったくの嘘になるが、行かなかった後悔と行ってからの後悔だったら後者のほうが遥かにマシなので大博打に打って出て、最終的に大勝ちして帰ることが出来てよかった。
ここ最近、どうにかしてお礼を伝えたいが方法がないなと悩んでいたこともひとまず解消できたので、すっきりした気分で新幹線に乗れたし、この日は東海道新幹線のトラブルもなく、予定通りに帰れて安心した。人生って本当に楽しい、𝑪𝑨𝑵𝑴𝑨𝑲𝑬 𝑻𝑶𝑲𝒀𝑶🎵



海外観戦有識者(特にJGP)、いませんか?(切実)

合宿見学の中で派遣先が明らかになったので、にわかに行きたい気持ちになっているが、行ったことのない国だったのでめちゃめちゃ悩んでいる。
チケッティングも会場までのアクセスもなにもかも不明で、最近は暇さえあればGoogleマップとにらめっこしています。まだ行ける・行けないの判断材料すら整っていませんが、海外観戦有識者(特にJGP)の方がいらしたら、お聞きしたいことがあるので、ご連絡お待ちしております!!!!


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