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2023/08/26の散文
イカロスの森でお芝居を見た。
劇団CLOUD9さんの『七日目の朝』と、
ミナトノリチャードさんの
『おかあさんといっしょ』の2本立て。
2つのお芝居はどちらも家族についてのお話だった
家族のことを思うと不安になってしまうことが
多いので、普段は深く考えないようにしている。
生きている人、いなくなってしまった人、
会いたくてもなかなか会えない人、
会えるのに会いに行けていないひと。
役者さんのお芝居がみーんな家族に真摯に向き合っているひと(向き合えてなかったけれど向き合う決意をした人)だったので、見ている間も自分のまわりの人をたくさん思い出して、愛おしくなったり寂しくなったりしていた。
お芝居には集中していたのだけれど、
セリフと並行して頭の中にたくさんの思い出とか、
あの時あぁこうしてればなとか、
どんな気持ちだったのかな、とか考えていた。
いつか夢にひょっこり出てきて、泣いて叫んで追いかけても戻ってきてくれなくて、それからパッタリと私の頭の中へ帰ってこなくなってしまったおじいちゃんのこととか。今どこにいるんだろう、見てくれているのかなぁって。
演劇は生活であり人生だな、と、
最近になってつくづく思う。
様々なことが重なって、今は自分から演劇をすることから距離を取ってしまっていて、でも、この先を考える時にどうしても生活と演劇を切り離すことができなくて、生きているふとした瞬間に
「これって演劇だな」と思ったり。
考えては苦しくなり、苦しくなっては離れられないことを身に染みて実感している。
考えることは好きだし、起きている大半の時間は何かをしながら別のことを考えて過ごしている。
踏切、電車が通る、遮断機が上がる。
もうすぐ家に近づく。
家族のことを考えると苦しくなるから。
演劇のことを考えると苦しくなるから。
生活のことを考えると苦しくなるから。
普段は避けてしまっていることを、
この2つのお芝居を見て、考えながら帰りました。
家に着く頃には、
演劇を見る事は、生活に、自分に向き合うことだな
という結論に至り、晩ごはんを温めて食べました。
まとまらなくなってしまったけれど、
まとめてしまうと“面白かった”とか“感動した”とか、
ありふれた言葉ばかりになってしまうので、
観劇後に感じた事と頭に浮かんだことばをとにかく逃さないように記載しました。文字通り散文です。
観た後に、こうしてたくさん考えられるお芝居、
なんというか、とってもいいですよね。
これからきっと、家族や生活のことを考えると
今日のことを思い出すとおもいます。
ありがとうございました!
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