ヘナのすゝめ 【ヘナの歴史篇】
約6000年の歴史があると言われているヘナ。
今回は、弊社が32年間ヘナに触れ合ってきて知った「ヘナの歴史」についてお話しします。
すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、はじめてヘナを知っていただいた方のために「ヘナとは何?」というところから深掘りしていきます。
ヘナとは?
ヘナ(ヘンナ)は、インドや北アフリカに多く自生しているミソハギ科の植物。
その歴史は深く「約6000年」といわれています。
赤褐色(オレンジ色)の色素成分「ローソニア・ローソン」を持ち、現代では天然素材の白髪染め・トリートメントとして活用され、地球にやさしいことからサスティナブルなヘナカラーとしても注目を集めています。
植物染料として活躍した歴史
ヘナは、私たちが生まれるはるか昔から用途を変えて人々の生活に関わってきました。そのひとつが染料です。
①ボディペイント(メヘンディ/ヘナタトゥー)
インドでは古来から宗教が盛んで、宗教的なボディペイントとしてヘナが使用されてきました。現代の日本でも、手足にヘナでレースのような繊細な模様を描き、染めるメヘンディ(ヘナタトゥー)は若年層を中心にファッションとして支持されていますが、インドでは祝福や魔除けの効果があると信じられ、結婚式を迎える花嫁や旅立つ人の幸せや安全を願い、祈りを込めて現在でも伝統的な文化として施されています。
②ペルシャ絨毯の染料
天然染料で染められ、細かく織られたペルシャ絨毯は、踏めば踏む程ツヤが出て、味わい深い色合いを徐々に現します。 踏むことによって美しさが増す芸術品は、他に類を見ないと言っても過言ではないでしょう。
そして、主に赤色の天然染料として活躍していたのがヘナです。
ペルシャ絨毯の美しい色合いに欠かせない役割を果たしていた、まさに「魅惑のハーブ」です。
③ネイルカラー
古代エジプトのファラオやクレオパトラが爪を染めるために使っていたと言われており、その主な役割は、爪の染色以外にも「爪の保護」「皮膚の保護」ではないかとも言われています。
世界最古の東洋医学「アーユルヴェーダ」で薬草として活躍した歴史
アーユルヴェーダとは、五千年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療です。サンスクリット語のアーユス(Ayus/生命)とヴェーダ(Veda/科学)からなる言葉で、「生命科学」を意味します。
その偉大なる伝統医学の中で、ヘナは「自然がもたらす万能薬」と位置付けられています。
④自然がもたらす万能薬といわれる所以
主にアーユルヴェーダでは、「皮膚病・止血・火傷・防腐剤・皮膚炎症殺菌」などを癒す薬草として人々の生活で親しまれてきました。
また、冷やす性質と鎮静効果を持ち、ピッタ(火のエネルギー)を下げるとし、血液浄化、自律神経の調整、子宮の働きを整えるとも言われています。
ヘナを身体や髪に塗ることは、頭皮だけでなく体内にも良い作用を与えてくれると考えられているそうです。
時を超え、現代では白髪染めとして活躍
深い歴史に中で徐々に活躍の場を広げていき、現代では白髪染めとして愛されているヘナ。
白髪染めとして愛される理由は主に3つあります。
①トリートメント効果
②地肌のケア力
③髪質改善
年齢やダメージによって衰えていく髪….
植物染料から東洋医学にも精通するヘナだからこそ「健康的に美しく」が叶う唯一の白髪染めではないかと思います。
化学製品が溢れ、便利になるにつれて「本当にいいもの」はなにか?と考えさせられる現代。
ヘナ染めは、擬似的な美しさではなく「回数を重ねるほど健康的に美しくなっていくもの」自身の体に寄り添える最良の選択だと思っています。
体に関わるものだからこそ、「安心のもの」をえらんでみる。
一つ一つの選択が本来の美しさを引き立たせてくれるかもしれません。
興味が湧いた方は、ぜひ、「ヘナ染め」という選択をしてみませんか?
今週も素敵なヘナ習慣をお過ごしくださいませ。
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