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若葉竜也「街の上で」インタビューを見て

〈インタビューより引用〉

人前でボロボロ泣ける人って 僕は強く見えて

人前で簡単に怒れる人っていうのも すごく強く見えて

弱い人って 人前じゃ必死に涙こらえようとして 泣かないようにしちゃうし
怒りたくても怒り方が分からない という状況になる人が僕の周りでは大半

映画の登場人物って結構簡単に泣いたりとか 簡単に怒って叫んだりとか
簡単に人と触れ合って接触したりとかいうことが起きていて

見れば見るほどに「なんだこの人結局強い人じゃん」と僕は映画館で冷めていったタイプ

10代の頃から直線的じゃないことをやりたいと思ってやっていたけど

今泉さんは「そんな簡単に人って目の前で泣かないよね」っていうことをすくい取ってくれた

すごく大きい出会いだと僕自身は思っています



「感情をコントロールできる人間にならなきゃ」と思うは私が長女だからだろうか?

感情をコントロールするためにブレーキペダルを踏み続けた結果、
ブレーキペダルを踏んだ状態が普通となり、いつの間にか自分の気持ちに鈍感になってしまった。

泣きたい時も周りの人を困らせることを想像すると涙は出てこないし、
怒りの感情が湧く前に「私が相手の気持ちを理解できないだけかも」と色々考えてしまい結局怒ることが出来ない。

でもそんな自分を「感情のコントロールができる人間」だと思い込み、
感情的になって暴走する映画の登場人物たちに対して「もっと冷静になればいいのに笑」なんて心の中では思っていた。

だから寂しさに飲み込まれ男の人に連絡する時、上司に感情的に口答えしてしまう時、私はなんて弱い人間なんだと自己嫌悪に陥る。

映画「街の上で」はフィクションだし、荒川青は実在しない。

だけど、エンドクレジットに並ぶ作り手の皆さんは弱さを肯定してくれていると思うと感情的な私でもいいかもなと思えた。

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