老若日記-その35-グローバル高齢者
皆さん、いかがお過ごしですか?
Clubhouse(クラブハウス)デビューしました。
正直、舐めてました。面白いです、すみません。
普段繋がりがない人の会話が聞けるって素敵ですね!とても刺激になります。例えば、芸能人のリアルな気持ちを聞けたり、私立の小学校に通っている保護者の話し合いを聞けたりします。
「週刊誌に載っていた事柄に対して、本当はこう思うんだけど視聴者からクレームがすごいから言わないんだよね」
「学芸会の件なのですが、子供たちが自分たちで来場者数を考えて、一人何枚チラシ配ればいいとか、もっと子供たちで話を詰めた方がいいと思うんですよね」
素直なことを言えないメディアはもう茶番でしかないと感じたり、私立の小学校に通っている子供のレベルの高さに驚愕したりと、刺激が強いです。
前職で聞いた話
さてさて、今回は前職で聞いたお話をしますね。
大手企業の社長室の近くで働いていた頃の話です。
その企業は、LGBTや女性の社会進出に合わせて、乳がん検診の訴求をしており、とても熱心に取り組んでおりました。
私は、「今時の会社だな、社会問題に取り組んでいてすごいな」と感じておりましたが、蓋を開けてみればそれは、パフォーマンスだったのです。
実際は、やはり女性はお茶汲み係。
意見を発言するよりは、上から言われたことを笑顔でこなす人材が求められていました。
だから、役員に女性がいない、有言実行されていないのです。
社長は、70代のおじいさん。
海外への留学経験もあり、娘さんも3人います。女性社員にも優しく、ジェントルマンな方でした。なので、女性に対しての価値観は柔軟に、広く持っている方だと思っていました。
なので、余計にショックでした。
本当に女性のことを考えた施策ではなく、パフォーマンスだったということに。
しかし、この方は、まだマシだと思います。
本心は違いますが、社会の流れに沿って適切な対応をしているのですから。
それに比べて、本心丸出しの森喜朗氏。
森喜朗氏、誰がどう見ても老害
東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会・会長の森喜朗氏が女性蔑視した発言で、日本のみならず海外にも波紋を広げていますね。
https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20210204-00220926/
2021.2.4 yahooニュース
このニュースを見たときに、「どうしようもない……」と肩を落としました。
もはや、怒るどころか呆れてしまいました。
黄色いシワシワな老人が謝罪会見をし、逆ギレしている姿は、見ている人をちゃんと嫌な気持ちにさせますね。
自虐で、「老害が粗大ゴミになった」とおっしゃっていましたが、「今はそんな自虐は要りません。空気も読めないのかな。この老人は」と世界中の人が思ったに違いありません。
それでもまだ、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の会長を続けようとしている姿勢に、非難が殺到しています。
責任を取らないってことは、本当に悪いと思っていないのでしょうね。
何度も、「だから、撤回するって言ってるでしょう」とおっしゃっていましたが、一度言ってしまったことは、無かったことにはできませんよ?
なぜ開き直っているのか、全く理解できませんでした。
国内では、オリンピックのボランティアを辞退する人が相次いでいます。抗議の電話がたくさん東京都に届いているそうです。コロナで大変な時期に、都庁で働く人の負担が増えてしましますね。
それに確かに、ボランティアに参加して、森喜朗氏の考えに賛同したと捉えられたくないですよね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf473d0dc7f15f4966a1e087fd78ed76c5ec4c65
2021.2.5日刊スポーツ
日本だけの問題ではなくなっている
海外、いや世界各国で森喜朗氏は非難されています。
”フランスの欧州担当相を務めたロワゾー欧州議会議員は「女性は簡潔に話せます。例えば、あなたにお答えするには“Taisez―vous(黙りなさい)”の2つの単語で十分」とツイッターで不快感を表明。
元アイスホッケー女子カナダ代表でIOC委員でもあるヘイリー・ウィッケンハイザー氏もツイッターに「絶対にこの人を追い詰めます。東京で会いましょう」と皮肉たっぷりに書き込んだ。
「スポニチアネックス」2021年2月5日記事より引用
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/02/05/kiji/20210205s00048000054000c.html
2021.2.5スポニチ
私は、日本人の成人女性です。
でも、森喜朗氏の擁護はしません。「あなたの生き様がにじみ出てしまいましたね」と思いました。
海外では、女性は自立しており、男性と肩を並べるくらい稼ぎ、平等に生活しています。
そんな女性から痛烈な言葉を浴びせられた、森喜朗氏。
ここまでくると、もう誰もかばってはくれないのではないでしょうか。
謝罪に至った経緯も、孫娘から手紙をもらったからと自分の意志で謝罪していないことを堂々と言ってしまう姿。
親族でなくて良かったと心から思ってしまいました。
Clubhouseで森喜朗氏と会ったことのある芸能人が、「森さんって、人ったらしだと思うよ。じゃないと、あそこまでの地位にはいけないと思うし」とおっしゃっていました。
メディアに左右されない、Clubhouseでの発言は信憑性が高いと感じてしまいます。
83歳にもなって、そんなつらい思いをしなければならない人生。
これは、森喜朗氏が自ら選んだ道なのです。自業自得としか感じません。
時代に合った価値観を身に付ける必要がある
恐らく、日本人の若い介護士人口はもう増えないです。
少子高齢化は加速し、過酷な労働である介護の道に進む若者は皆無に等しいと思います。日本人に介護してもらえる高齢者は、政治家やお金持ちの方だけではないでしょうか。
今、東南アジアから高齢者の介護をするために日本で資格を取り、働いてくれる動きがあることをご存知ですか?
彼らの国のこと。今までどんな歴史があったのか、日本に対する価値観や生活してきた環境を知らずに接すると、相手を傷つけてしまったり、誤解を招いてしまう可能性もあります。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/210203/prl2102031113010-n1.htm
2021.2.3サンケイビズ
私は、若い頃ヨーロッパへ旅行した際にアジア人ということで、タクシーが止まってくれず、夜道を友達とずっと歩いた記憶があります。
「島国の女は、ヨーロッパの人から見たアジア人」という文化の勉強をしなかったことで、傷つきました。事前に勉強していれば、心の準備や回避ができたかもしれない。
そう気づかされた旅でもありました。
介護してくれている相手も出身国は違いますが、同じ人です。
今後日本人は、100歳まで生きると言われています。
そこで、高齢者の皆さん、親族に高齢者を持つ皆さんに意識してもらいたいのは、グローバルな日本人高齢者の姿です。
高齢者の方も、日本だけの価値観ではなく様々な国、せめて自分と関わる人の国の勉強や理解はするべきだと思います。
自分の命を守るためにも。
「おしるこ」でコミュニケーションを取ることで、新たな価値観に出会えるかもしれません。
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