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公共の乗り物でお酒を飲むのはあり?なし?

コロナウイルスによる制限が多くなっている中、若者の「路上での飲酒」が問題になっていますね。感染リスクもありますし、あまり良いことではないですよね。

ですが、若者ばかりを批判する流れに、少しばかり違和感を持ったのも事実。コロナウイルスが流行しだす前から、夜行バスや電車、公園で飲酒する方をたびたび見かけていたからです。

しかも大半がシニア世代

公園ならまだしも、夜行バスや電車での飲酒にはずっと疑問を感じていました。少なくとも「酔っ払って迷惑をかける」「こぼしたら片付けられるのか?」というところまで考えていないですよね。少し「怖いなぁ」と思うことも。

夜行バスの降車時、空き缶をバスの中に放置する方も見たことがあります。ゴミは持ち帰るように案内があるので、これは明らかにマナー違反です。

新幹線の中でもお酒は販売されているので、飲酒自体は問題ないのですが……。(※現在はコロナウイルス対策のため、販売休止中)

公共の乗り物での飲酒は賛成ですか?反対ですか?

■電車での飲酒は禁止されていない?

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電車での飲酒はマナー違反では?と思いきや、鉄道会社では特に禁止していないところが多いようです。

ただ、東武鉄道や小田急電鉄など主要鉄道会社では、2016年の規約改定で「2リットル、容器・荷造ともの重量が2キロ以内」までの酒類しか持ち込めないという決まりがあります。対応は、鉄道会社や電車の運行形態によって異なるようです。

あくまで、「飲酒禁止」ではなく「適正飲酒」の方針ですね。飲酒によるホームでの転落事故が後を絶たないため、事故の注意喚起は定期的に行われています。
参考:「適正飲酒の推進によるホーム事故防止キャンペーン」を実施(JR西日本)

過去には利用者アップのために、乗車ホームを昭和テイストの居酒屋のようにしたイベントを開いた駅も。一概に「飲酒=NG」とも言い切れないところです。
参考:駅のホームと車内を「酒場」にした京阪の思惑 (東洋経済オンライン)

一方、夜行バスは会社によって方針が異なりますが、「飲酒禁止」をうたっているところがほとんどです。

ただ、夜行バスで飲酒を注意されている様子を見たことはありません。「カーテンの設置」「就寝中」「目的地まで途中下車できない」そういった性質上、乗務員さんも注意しにくい、あるいは気づいていないのだと思われます。

結局のところ、飲酒をしてもよいのかどうかは、各々の判断に委ねられます。各々のマナー感覚で、「飲酒あり派」「飲酒なし派」に分かれるところでしょう。

■公共の乗り物で飲酒なし派が気になること

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私自身は、公共の乗り物での飲酒はありかなしかで言うと「グレーゾーン」です。

普段、新幹線や飛行機では「お酒を販売している=飲酒が認められている」と判断しています。なので、周りにお酒を楽しんでいる方がいても気にならないです。新幹線や飛行機で飲酒している方は、節度を持って適度に飲んでいる印象です。

一方で、電車内で缶ビールをガバガバと飲んでいる方を見ると、少し驚いてしまいます。数人で集まって飲酒する方々も、ごく稀にですがいます。匂いや声の大きさなど、つい目についてしまいます。ただ、感覚の違いだと思うので、おそらく気にならない人は気にならないんですよね。

飲酒なし派の方が気になるのは、主に下記の要素ではないかと思います。

・話し声が大きい

個人差はあると思いますが、数人で飲んでいる場合だと声の大きさが気になります。 静かな電車内に響く大きな声。耳についてしまうのもわかります。コロナウイルスの流行後はだいぶ減りましたが、いまだにときどき見かけます。

・アルコール臭が気になる

1人でも複数人でも気になるのが「アルコール臭」。加えて、「おつまみの臭い」がすることもあります。

大声が気になるときはイヤホンで音楽を聞くといった対抗策が取れますが、臭いに関してはシャットダウンが難しいです。マスクを付けていても、気になってしまいます。

元気な時だったらまだよいのですが、疲れているときに電車で出くわすとげんなりしてしまうのが現実です。

・迷惑をかけるのでは?

酔っ払っていると、急に具合が悪くなることも。
駅の構内やバス内で吐いてしまったら? 他の人に絡んだりしたら?

酔うと、けんか腰になる方もときどきいますし、逆に飲酒している方の態度が気になってつっかかっていく方もいるかもしれません。乗客同士のトラブルも心配です。

もちろん気をつけていると思うのですが、 そんな想像をしてしまい、駅やバスでの飲酒にはちょっと警戒心を持ってしまいます。

・事故につながるのでは?

「事故」につながるのではないか、見ているだけでヒヤヒヤしてしまいます。

フラフラしていて、駅のホームに転落してしまったら? 急に倒れてしまったら? そんなになるまで電車で飲酒することはないと思いますが、迷惑よりも心配の気持ちが大きいです。

■アルコール依存症の可能性も

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電車やバス、飲酒をしてはいけない場所で飲酒をしてしまう……。お酒が手放せない。そんな人は「アルコール依存症」に陥っている可能性もあるかもしれません。

・毎日の電車での飲酒からアルコール依存に

この記事の方のように、満員電車で缶チューハイを毎日飲み続けて帰宅後もさらに飲酒をする悪循環に陥った結果、アルコールに依存してしまうケースもあります。
参考:なぜ私はストロング缶を手放せないのか 満員電車で、子どもと公園で、毎日計4本…(文春オンライン)

・アルコール依存で、どこでもお酒を手放せない

シニア世代の男性は特に注意。定年退職してから、アルコールに依存してしまうケースがあるそうです。

背景には、家庭を顧みず仕事に力を入れてきた結果、定年後、自分の居場所が家庭で見つからない、楽しむ趣味がない、そんなシニア世代の男性ならではの悩みがあります。そこからお酒に手を出して、気づいたらどこでもお酒を手放せなくなって、電車でも飲んでしまうように。
「仕事が1番」「男は仕事、女は家で家事」という社会的な価値観が見え隠れしますね……。
参考:酒に溺れるシニア、アラフォー女性…背景にみえる「男社会」の病理(ダイヤモンドオンライン)

よく電車やバスで飲酒をする人は「普段の飲酒量」を見直してみるのも大切です。お酒を手放せない、と感じる人は、健康面でも要注意です!気になる方は、病院を受診するのも1つの手です。

■お酒は楽しく飲むのが1番!場所や量を考えて「適度な飲酒」を

コロナウイルスの流行でめっきり減りましたが、電車やバス、公共の場での飲酒はまだまだ見かけます。もちろん悪いことではないのですが、周囲の人への配慮を忘れて自分たちだけが楽しむのはあまりよい印象ではありません。

「飲酒あり派」の方は「飲酒なし派」の意見にも耳を傾けてみてください。「迷惑をかけていないかな?」と振り返って、「適度な飲酒」について考えてみましょう。場所や状況を見ながら、「適度な飲酒」を楽しみましょう!

最近は、自宅で飲酒をするスタイルが定着しつつあります。50歳以上限定のシニアコミュニティアプリのおしるこアプリで、自宅ならではの楽しみ方を紹介し合ってみては?これも新しい楽しみ方になるかもしれませんよ!

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