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【教科書はブレワイ】はじめに



不可視の可視化

 「不可視の可視化」という言葉が好きです。見えないものが見えるようになることはとても素晴らしいことです。私はゲームが好きなのですが、いままで何気なく遊んでいて見えてすらいなかったけど、実はこれ理科で学んだことだ! と気付かされることがたくさんありました。こういった出来事をセレンディピティ(思いもよらなかった偶然がもたらす幸運のこと)というそうです。
 私が子供の頃は、親にゲームをするなんて時間の無駄と言われ、怒られるのを恐れながらやっていたゲームでした。ですが今は、ゲームから学べることがたくさんあると堂々と言えます。ゲームはまさしくセレンディピティだらけです。
 なお記事に掲載しているゲームのプレイ動画に関しましては、私が実際に購入して撮影させていただいているもので、以下のガイドラインに沿っております。

ブレワイとの出会い

 皆さんは「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(以下、ブレワイ)」というゲームを知っていますか? このゲームは、任天堂スイッチの発売と同時に満を持して発売されたゼルダシリーズの続編です。シリーズ初のオープンワールドの世界観となっており、従来のゲームのいわゆる一本道のストーリ展開とは異なっています。自分が好きな場所に、好きなタイミングで進めることができる、自由度が非常に高いゲームです。
 2020年のコロナ禍において、私は遅ればせながら任天堂スイッチを購入しました。その当時あまり面白いゲームがないと言われていたスイッチですが、周囲のオススメから「ブレワイ」をプレイし始めました。
 いざ始めると、最初は食べ物を作ったり、服を着替えたり、武器を作ったりとやることが多すぎて、ただ時間ばかりかかるゲームだななんて思っていました。それでもとりあえずストーリーを進めていましたが、コツがつかめてくると、どんどんとのめりこんでいました。
 進めていく中で、特に私がブレワイでとても感動したところがあります。それはゲーム内において、雨あがりの空に突如虹が出現したことです。そしてしばらくするとその虹は消えてしまいました。さらにいうとその時の虹は、主虹と副虹が見られるダブルレインボーでした。これは現実世界でも見ることのできる珍しい虹です。ストーリーとはあまり関係ないところ(虹のふもとにレアアイテムが! とかはない)のはずなのに、細かい自然現象等が科学的な側面からもしっかり設定されているということにとても驚きました。

ゲーム≒教科書

 アニメやゲームなどでは科学的な側面に関して設定上無視されてしまうことが多いです。例えば、「三日月が見えるね」といって見上げた夜空に浮かんでいたのは月食時に見られる月であったり(それたまにしか見れないやつだから、もっとちゃんと観察したほうがいいよ!ってアドバイスしたくなります…)、ものすごく高いところから落ちる時に、水に落ちると落下ダメージがゼロになったり、あくまでもそういう設定であると言われれば見逃せるのですが、逆に科学的な設定がしっかりとしている作品があると「おぉ」となります。
 そしてこちらでは、私が気が付いたブレワイの一場面で学べる理科について紹介させていただきたいと思います。一見ただのゲームですが、理科を学ぶこともできる素晴らしい教科書でもあるのだということを皆様にご紹介できればと思っています。

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