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【教科書はブレワイ】雨上がりに見られるダブルレインボー

 雨が降った後に、太陽を背にし、自分の頭と自分の頭の影とを結んだ直線の、約40°上方向に水滴があると、太陽光を反射して虹が現れます。いわゆる、主虹(しゅにじ)と呼ばれます。実は、虹は赤側の空が暗く、紫側の空が明るくなります。主虹を境目にして上と下で空の明るさが異なるのです。虹がちょうど境界線のように、空の明るさをはっきりと分けているのです。
 そして、まれに約50°上方向にもう一本、副虹(ふくにじ)が見られることがあります。こちらは主虹と色の並び順が反対になります。先ほど主虹の色の並びから赤側の空が暗く、紫側の空が明るいと説明しました。ここで主虹と副虹(これらをダブルレインボーと呼ぶ)の間について、考えてみましょう。副虹も赤側の空は暗く、紫側の空は明るくなるので、ダブルレインボーの間は主虹の暗い空と副虹の暗い空が重なり、周囲の空の色と比べて、とくに暗くなります。これを、アレキサンダーの暗帯といいます。さすがにブレワイではここまでは忠実に表現されていませんが、ダブルレインボーが見えるだけで素晴らしいです。その美しさに思わず足を止めてしまいます。


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