癒しの百合漫画
女性同士の恋愛模様を描いた、いわゆる百合漫画。
私はこれが好きで好きでたまらないんですが、今回はそんな思いを届けるべくお気に入り百合漫画のご紹介をしたいと思います。
①prism(東山翔)
とある理由で打ち切りになってしまった本作。その経緯は各自お調べいただくとして、これ打ち切りが本当に残念でならないレベルの名作百合漫画なんです。
小学生の頃、初恋してた相手と高校で再会。
でもその初恋相手が実は女の子で……。
と結構ベタなスタートを切るお話なんですが、感情の動きを描く繊細さや恋愛シーンの色っぽさが、他の追随を許さんレベルの高さなんです。
そして個人的に好きなのは合間合間に入るモノローグの美しさ……。
紅茶を飲みながらキスをするシーンのあと、
「この先、紅茶を飲むたびに今日のことを思い出すんだろうな」とかもう、ホント最高すぎて
ウウォアァーッッ!
と慟哭するレベル。未完のまま終わってしまった作品ですが、それゆえに儚さや美しさのある名作になっている気もします。
ちなみに巻末に収録されたスピンオフも血反吐はくほど美しいので是非ご一読を。
②となりのロボット(西UKO)
これはすごいですよ……百合漫画に「ロボットとの恋」を取り入れた近未来SF百合漫画という意欲作!!
初めて会った時は4歳だった人間の女の子。時が経つにつれ彼女は次第に大人になっていく。
初めて会った時は無機質だったロボットの女の子。時が経っても変わらぬ容姿で、少しずつ人間に近づいていく。
もうこの時点で切なさと尊みがマックスでヤバいんですよねえ(クソデカ感情)。
ちなみにこの作品は百合漫画としてのクオリティも素晴らしいですが、「ロボットと人間」あるいは「ロボットの成長」というSF観点から見てもめちゃくちゃにクオリティの高い作品だと思っています。
気になったら是非ご一読を!全1巻なのでサクッと読めると思いますよ!
③オトメの帝国(岸虎次郎)
現在も連載中でかなりメジャーな百合漫画ではないでしょうか。
正直ここまで「可愛らしさ」に振り切った百合作品は初めてです。
女子高生たちの日常に潜む「可愛らしさ」、そして「妖しさ」や「危うさ」も併せて描いた、個人的にはビジュアル最強百合漫画です!
もちろんビジュアルのみでなく、それを魅せるためのストーリー・構成・キャラも秀逸!連作短編のような形で様々な恋愛模様も観れるので、百合への入門として是非ともオススメしたい作品です◎
さて今回紹介した3作品。気になるものはあったでしょうか。人によっては手の出しにくいジャンルなのかもしれませんが、ハマる人には恐ろしくハマる沼ジャンル。
今後もお気に入りの百合作品を紹介したいと思いますのでお楽しみに。かしこ。