優秀な努力家

当然なのではありますが、ベトナムに住んでいる以上、１番多く出会うのがベトナム人になります。

”国というものは、その国の人々が作り上げる”

私の勝手な持論です。

人が作り上げる以上、後進国と呼ばれる国では、いろんな環境や歴史的背景があったにせよ現在、後進国と呼ばれる由縁になっている人が多く暮らしておられます。　今回はそんな中にあってもとても優秀なベトナム人のお話。

私がその彼女に出会った時、彼女はまだ大学生でした。　彼女はベトナムの国立大学で日本語を専攻しておりました。　ベトナムに来てまだ間もない私にとても親切に、とても上手とは言えない日本語でいろんな場所に案内してくれたり、話し相手になってくれたりといろいろと気に掛けてくれておりました。　日本語の勉強としてネイティブの私と話しがしたいと、とても熱心にいろいろと話しかけてくれておりました。

その後、間もなくして彼女は、交換留学生として１年間日本へ留学する事となりました。　留学生といっても、いろいろある中で交換留学といえばなかなか優秀でなくてはとても難しいはずです。　とにかく勉強熱心な上にとても頭の良い、ちょっと内気な性格の彼女が私に話しかけるには随分と勇気がいったものではなかったかと思われます。

先進国に生まれ育った人が、その環境下でいろんな考え方に触れ多くを学ぼうとする事は、そんなに難しい事では無いかもしれませんが、それが後進国であるとなると話は全く変わってきます。　いくら情報化社会といえども育つ環境、とくに周囲の大人の理解等が大きく影響してしまうのです。

そんな中に育ち学ぶ事を続けられた彼女を見て、本当に尊敬に値する人だと思いました。　親子程の年の差のある彼女から大切な事を教えられた気がしておりました。　　

最近よく思うのですが、むしろ自分より若い人からの方が学ぶ事が多いのではないかと感じております。　新しい時代に生まれ育った人からの方が多くの刺激を受けていると素直に感じております。

彼女は大学卒業後、大手の日本の会社に就職し、今も日本で元気に暮らしております。

若くして優秀、そして努力家、そんな人にも出会える国です。