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『第11回 密教の「三密」とは?』

皆さん、こんにちは!『教えて!大仏さま』 YouTube の番組、ナビゲーターの森をツナグ 川村知子です。今日は『密教の「三密」とは?』というテーマでお届けします。

知子:大仏さま、早速質問ですが、「コロナでその三密を避けましょう」というので、三密という言葉は使われるんですが、「密教の三密」とは一体どういうことでしょうか。

大仏さま:コロナでは「三密=密閉・密集・密接」ですが、真言宗では「三密=身密・口密・意密」、この三密なんですよ。
「身密」=身体。自分の体とか、行動ですね。
「口密」=言葉や、発言。口で言う事ですね。
「意密」=心とか、考えですね。

ふむふむ、なるほど。大仏さま、続けます。

大仏さま:真言宗では、「私たち自身が仏様である」と説かれています。ですけど、わたしたちは、生きていく中で、業を作ったりとか、汚れが生じてくるわけですその汚れを、きれいに整える。それを三密の修行と言います。要は、自分の「行動・言葉・心」ですね。それを整えることが、三密の修行なんです。

なるほど。私たちはもともと仏様ですが、業を作ったり、汚れるから、三密の修行できれいに整えなければならない。具体的にはどんなことをするのでしょう?


大仏さま:例えば「身密」といえば、皆さん、今いつも多分されていると思いますけど「手を洗い身を清める」。普段から手を洗うのも、とかお風呂に入るってことになってるんですね。自分勝手な行動をしないとか。

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なるほどーー!!!!物理的に手を洗うことも、身密なんですね!!!

大仏さま:そうです。次に「口密」=言葉、ですね。これはもう今皆さんほんとされてますね。「うがいをして、口を清める」

なるほどーー!!!ここでも、物理的な行動も含まれるんですね!!!

大仏さま:あとは、悪口を言わないとか、ありがとうの感謝の想いを伝えるとか。「意密」っていうのは、「他人に気配りをする心」ですね。あとは自分の心を見つめて、今の自分に気づくっていうことも修行のひとつですね。

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なるほど!!!そうすると、意外に日常でも何気なく、三密の修行をやっているということになりますね!!!

大仏さま:ですが、なかなか、みなさん自分の思い勝手に行動して、自分はいいけど、他の人は駄目とかね。でも、そうではなくて、やっぱり立ち止まって考えてみる。やっぱり心がきっちり整ってないと、できないことなんですね。
大仏さま:もう一つ、その三密の修行で、皆さんがやられてることって言うのは、「合掌」。これは行動です。合掌して、口でお経を唱えるでしょう。その時に、仏様だとか、ご先祖様とか、そういう方たちを思って手を合わせ読経をする。この事で、皆さん三密の修行をされてあるわけです。ですので、我々はね、毎日毎朝、手を合わせて、読経して仏様と一体になることをしております。

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大仏さま:日常生活は、心とか、体とか、どうしても惑わされる。そのバラバラになった心や体を、その朝に整えるっていうことで、朝のお勤め「朝勤(あさごん)」というのをやっておりますね。でも、ともちゃんもね、毎朝、手を合わせてされてありますもんね。

知子:はいっっっ!!!やってます!!!

もともと、神様に「ありがとう」と手を合わせるのはやっていたんですが、
この「教えて!大仏さま」で、朝起きて、太陽に手を合わせて、「今日も目覚めさせてくれてありがとうございます」といって、一日をスタートさせてます。もう1ヶ月以上たちますかね。晴れの日も雨の日も曇りの日もなんかすごく気持ちがいいです。

大仏さま:やはり、そういう事をすることで、整ってきますから、知らず知らずのうちに、三密の修行をされてあったわけですよ。

そうだったんですね。私、今日の話を聞いて、行動と言葉には出してるけど、ちょっと心が伴わないときが結構あったりするので、ちゃんと自分の本心からありがとうと思いながら、三密の修行をやっていきたいと思いました。

最後の光明真言、ぜひみなさま!

「三密」を意識して、大仏さまと一緒にお唱えください!!!

今日も最後までお読みくださりありがとうございます。

みなさまの心の平安をお祈りいたします♡

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