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弱虫の強がりな独り言

ふと思った。

失恋とはなんぞや。

恋する思いが相手に通じなかったり、相手拒絶されたりすること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

Google先生はそう教えてくれたけど、僕はこれが全てではないと思う。

それにしても「拒絶」ってパワーワードやめてくれよな。

調べたのは、まごうことなき、このワシだけど。

「失恋」って言葉はあるのに、「失愛」って言葉はなぜないのだろう。

恋を失うことと、愛を失うこと、何が違うのだろう。

僕は今、信じられないくらい頭の中が濁っている。

いろいろ考えた結果、僕なりに辿り着いた答えは「愛は消えない」のだと思う。

失ってしまっても、きっとずっとそこにある。

「無償の愛」というけれど、まさにそういうことなのでは...と。

詰まるところ、愛とは見返りを求めないということ。

愛した人の幸せを今も願えているか、ということ。

僕の過去の恋愛は、どうだったのだろう。

失礼ながら、恋に恋していたこともあったと思う。

それでも、胸を張って愛していたと言える人は少なからずいる。

そして、うまく言い表せる自信はないけれど「失恋」というのは、ネガティブなことばかりではない。

そう思いたいし、過去の実体験からもそう思う。

きっと、失うことだけではない。

少なからず、得たものもあるはずだ。

今回、失ってしまったものが、恋なのか愛なのかは、まだ答えが出ていない。

どちらにせよ分かっていることは、立ち直るまでにしばらく時間がかかりそうだ、ということ。

皮肉にも「時間」という魔法で、今感じているこの痛みは薄れてしまうのだろうけど。

時間は、むごくて優しい。

どれだけ忘れたくないと願っても、大抵のことは時間と共に忘れてしまう。

それが怖い。

終わらせたくないと思っていても、有無を言わさず強制終了されてしまう。

そして、大切な人に忘れられてしまうのは寂しい。

それなら嫌われる方がまだマシだ。

思い出のワンシーンだけが切り取られ、都合よくいい思い出に変換されていくのだろう。

僕の中で失恋とは、形を変えて過去になることなのかもしれない。

彼女が、僕の現在や未来に実態として存在しなくなるということ。

この先、もし再会することがあっても、何もかもが違くなっているということ。

僕の知っている彼女は、もう幻想でしかないということ。

過去の自分も、もはや今となっては自分ではないのかもしれない。

でも、確かにそこにあった。

僕らを繋いでいたものは、初めから存在しなかったのだ。きっと。

ふたりの間にあったのは、多分空気だけ。

その色や温度が変わってしまっただけのこと。

愛を知るほど怖いものはない。

失くしたくないからいらない。
知りたくないから聞かない。
欲しくなるから言わない。

そんなことを思うこともあるけれど、結局僕は、逆行して生きている。

絶望の淵に立たされ、宙に浮かんでは落ちる前に、そっと誰かに救い上げられる。

弱虫の僕は、今までそうやって生きてきた。

きっとこれからも変わらないんだろう。

彼女が僕を失ったことを悔やむ瞬間があったとしたら、僕は満足するのだろうか。

僕は、彼女を愛していたのだろうか。

それとも、恋に恋していただけなのだろうか。

KANさん教えてくれよ。

最後に一体何が勝つのか。

決められた正解があれば楽なのに。

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