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オンラインツアー造成研修&体験会に参加してみました。

タイトルの「造成」っていう単語が堅い雰囲気醸し出してますが、ようするオンライン旅行ツアーを作りましょうという研修会(すでに公開されているツアーの体験会含む)でした。ちなみにオンラインでオンラインツアーの研修を受けるってちょっとおもしろいと思いましたよ。

研修会&体験会の内容はこんな感じ。
・会を進行する旅行代理店さんが、まずはオンラインツアーの現状をデータで解説
・実際にオンラインツアーをすでに実施されている事業者さんによる短縮版オンラインツアーを視聴
・別の事業者さんによるツアー実施の効果など解説
・質疑応答

まず、参加者がみなさん気になっていたと思われる、「オンラインツアーってどのくらい参加者がいるの?」というところをグラフで解説されていましたが、興味深かったのは、全国の感染者数の状況によってグラフが上下してること。

これを見ると、やっぱり「感染が収まっているならリアルで現地に行く旅行がしたい」と思っている方が多いのだなあということです。

それと、参加者は比較的高齢世代が多いということ。やはり重症化リスクが高い世代の方がリアルな旅行は自粛しているということなのでしょうか。「オンライン」って付くと勝手に若い世代のイメージ持っていますが、そんなことはないんですね~。

もうひとつは、オンラインツアーはリピーターが多いということ。オンラインツアーのはしご的参加者が意外にいらっしゃるんだそうです。いまのところ、料金的にもお手頃(1,000円~)ですし、気軽に参加できるからでしょうか。オンラインツアーがクセになる?

発見が多かったのは、体験会でした。私が持っていたオンラインツアーの勝手なイメージは、ずっとLIVE配信してるものだったのですが、合間に動画を複数入れて、それをLIVEで解説するというものでした(もちろんそうでないツアーもあります)。きれいな景色を体験するものだと天気に左右されてしまいます。なので、LIVEというリスクよりは条件の良い時に動画撮影して、それを流しながら解説をLIVE配信するというのは安定してツアーを提供するのには良い手法ですよね。

景色をめぐるもの以外に人気なのは、簡単な地域の料理を作る体験ツアーだということです。簡単に短時間で作れるもので、材料はあらかじめ準備してもらうか発送。それを講師が作るライブを見ながら参加者も自宅で作る。そして、料理教室の場合には、そこから地域の土産品などネットショップで購入できるものも紹介して販売につなげるという手法をとっていらっしゃいました。

私も何回か料理やクラフトのオンライン教室をやりましたが、これは結構楽しいですよね。
ただ、実施した経験から言うと、材料を発送する手間がかかること、手作りものの配信(動画でも)は、講師の声を拾うマイクの準備や講師の手元撮影用のカメラ(スマホでも可)も準備することなどちょっとした工夫が必要だということがあると思います。

こういったことはどのように対応しているのか、質問出してみたところ、「お手伝いしてもらえるスタッフがいれば」ということでした。器材の準備より人の数。『まずやってみる』にはそれが手っ取り早いのだと思います。けれど、コスト面でいえば通常は人件費が高くつくので、そこを考えてしまいます。継続的にツアーを配信するなら、例えばジンバルや三脚など(安いもので良いと思います)器材を準備すことで人件費を抑えることも必要かな?なんて考えながら聞いていました。

最後の質疑応答で印象に残ったのは
「オンラインツアーだけで事業を継続していけるほどの収入になるのか」という質問です。
確かに、死活問題ですよね。
体験会をやっていただいた事業者さんからの回答は
「この状況だと(時期によっては)オンラインしか選択肢がない時もある。でも、このオンラインツアーが将来的に実際にお客様が現地に行きたいと思っていただける呼び水になると思ってやっている」
「オンラインツアーは、(リアルの旅行集客の)サポート的なものと位置づけている」
というものでした。

今できることをやる。現状としてはそれしかないのでしょうね…。

参加してみて私が感じた疑問点を最後にまとめておこうと思います。
各事業者さんの提供したツアーを旅行代理店が「オンラインツアー」としてネットで販売しているのですが、これが要検討事項なのではないかと思います。
・旅行代理店のマージンが高い(今回進行役の代理店さんの場合は13%)
・旅行代理店のWebサイトでの販売シェアはどのくらい?
私の知り合いのホテル予約担当に聞いたところ、昨今の現状として宿泊予約の6割は旅行代理店ではなくOTA(Online Travel Agent)からとのこと。つまり国内旅行なら〇天とか〇ゃらんとかですね。

果たして旅行代理店にオンラインツアー販売してもらうメリットはあるのだろうか(集客の力があるのか)。とっても疑問でしたが、さすがにこれは聞けませんでした。

<参加してみて良かったこと>
画期的だわ!と思えるような部分はあまりありませんでしたが、ちょっとした工夫や今後取り入れたらおもしろそうなヒントは結構ありました。今、そこから自分なりのアイディアがいろいろ頭の中で成長中です。
午後からはオンライン商談会も開催されていましたが、私は申込していませでした(満席でしたよ)。別日で開催される商談会にも申込できますが、まずは自分でやってみようかな~と思っています。

でも、こういう試行錯誤&成長中(成長するかもしれない?)の体験会っておもしろいですね。また興味をひかれるものがあったら参加してみようと思います。

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