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あきたのゆざわに学んだこと。

おとこの論理とおんなの論理はだいぶちがう

ぼくらが、今年も秋田の湯沢にかかわらせてもらって感じたのがそんなこと。

もちろん、どっちが良い悪いってことではない。

ただひとつ言えるのは、おとこの論理だけでは、こぼれ落ちるもんがたくさんあんだ、ってことね。

たとえば

障害とともの生きる人の日々の暮らしの中の喜びとか

雨ざらしのなかで弱っている子猫の命とか

いつもよりちょっとだけ手間暇かけた美味しい漬物とか

そういう些細だけど、めちゃくちゃ大事なことたちが
おとこの論理だと軽視されがちなんすよね。

なんで、

ぼくらは今年、ゆざわの創業支援に関わるにあたって

いまの論理じゃ、あんまり価値がわかってもらいづらい
ゆざわのお母さんたちの、温かさ、大地に根ざしたチカラ、そういう部分に焦点をしぼったわけ。

ゆざわのお母さんたちの、小さくて温かい誰かのための一歩をゆっくり育める苗床と文化をつくろうって、ことで、仕込んでみることにしました。

これを酒造りに例えれば

まずなにより、すべての始まり、種麹となったのは

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湯沢でのemishiの仕掛け人であり、かけるの杜氏でもあるトメさんの、多様な生命への深い愛でした。

彼女の愛なくして、僕らはみんな出会うことなく、この場は生まれませんでした。

そして、そのトメさんの背中を黙っておしてくれたのが、

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アツシさん、ちかひろさん、斎藤班長、高橋課長たちの先見の明と覚悟、
そして、住谷 達さんの温かな見守りでした。
こういうパラダイムレベルでのチャレンジは、簡単に理解され難いはず。
なのに、それを「やってみなはれ、責任は俺たちがとるよ」と黙って見守る男、いや「漢」たちのかっこよさ、ったらありゃしないわけです。笑

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そういう安定した蔵という最高の環境のなか、トメさんの想いを種麹にしながら、小南さん、とも子さん、房子さん、ヒラメさん、かすみん はじめみなさん、湯沢の母たち、女性たちが、いろいろ思うところありながらも、温かくご一緒してくれながら、酵母になってくれました。

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そこに、一味違う素敵なエッセンスを付け加えてくれたのが、澤橋亨さんと奥様。

地元、岩崎地区を、全国に開くためのハブとなる宿泊場所と企画を提供するために、連日に渡り、自宅を開放してAIU生などを受け入れて、プロトタイピングを行われていました。

そういうそれぞれの想いや支えが酛になって、8月からの半年、丹念に熟成してきた酒樽を、2020年2月22日に抜栓し「ゆざわのふふふっ市場」という器の中に注ぎ込んだわけです。

はてさて、どんなものかと、楽しみにしていたら、意外なことに(笑)、
当日朝、まずはとても、若々しい薫りが立ち込めました。

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その決め手になったのは、トメさんの右腕として、発酵の一部をになった、小林くん(あだ名は花道)という、若い種麹。

彼のおかげで、さとしや、かりんといった、AIU生たちが運営側で参加してくれて、おまけに、ゆざわの翔北高校の現役女子高生まで運営に参加してくれるという、なんとも嬉しい誤算も。

トクトクトクと、勢いよくついで、いざぐいっとやると

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光子さん、トモコさん、クリステルさんたちによる、古布をつかった、サイケデリックな小物たち。

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リンさんの、川連漆器にもふもふを上絵にしたエキセントリックな漆器達。

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さらに、湯沢市役所はじまって以来の、子猫と弄れられる猫神社wと

色とりどりの芳醇な薫りが鼻を抜けるわけです。

それでいて味わいに落ち着いていたのは

小南さんのテルミー

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かすみんの湯沢伝統の絵どうろう絵付け体験

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かけるの施による、ゆざわの汁婆(Shiru-Bar)

そして、

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成沢部屋のお姉さまたちによる
鼻血がでるほど美味しい発酵定食。w

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これらが場をどっしりささえてくれたから。

さらに、この若くて荒々しい酒を、見事にとりまとめ、引き立ててくださったのが、

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伊東将志さんという三重は尾鷲産の最高級のピチピチのお刺身(笑)でした。

伊東さんが、終始、その温かな人柄と、豊富なご経験をもって、場をぐぅ~~っと支えてくださった。

そのおかげで、ふふふっ市場という器に、注がれたそれぞれの想いが、この日、この場所でしか味わえない、独特のマリアージュを奏でました。
(伊東さん、まじで、ありがとうございました!!)

そして、とくに喉もとにぐっときた出来事が一つ。

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誰から支持されるでもなく、花道が静かなパスをだし、それをうけたかりんが、市役所内にいた、ゆざわの高校生たちに、チラシを配って声かけてくれてたこと。そのおかげで興味を持ってくれた高校生たちが、チラチラ、恥ずかしそうにしながらも伊東さんの講演に耳を傾けておりました。

ないす、花道!カリン!w

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そんなこんなで、

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華やかな味わいを楽しんでいたら

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あっという間に一升があき。笑

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懇親会ならぬ「懇親祭」では、慶(よろこび)にて、ゆざわの銘酒、角右衛門を、キングダム談義とともに、ぐぐっと(チェイサー三倍で)いただきました。

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ということで、今年もあっという間の半年間、僕らとしても、とても有意義で学びの多い、秋田の湯沢でのコト造りでした。

今回の場で見られた、お母さんたちの静かだけど、温かくて力強い創造のチカラと、その連帯が、今後の湯沢のまち醸し、において、きっと重要な苗床となっていくと信じています。

あらためておせっかい社かけるとして、第二期のemishiの企画運営という素敵な仕事に携わらせていただき、本当に楽しかったです!!😄

お声がけをいただき、このプロジェクトを支えていただいた、ゆざわの皆様、本当にありがとうございました!

みなさまに出会えたことに心より感謝をしております。

ということで、つぎは

ゆざわの汁婆、第5弾を東京で開催するんで、みんな遊びにきてくださいw秋にはまた、鍋っ子遠足もやりましょう!😄

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深謝

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