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気付きを変化につなげるためには?

インパクトのある「気付き」の体験があると、そこから自分の生活や人生が変わるのではないかと感じられます。変わる場合もありますが、少し時間が経過すると「気付き」が陳腐化したり、忘れたりしてしまうことがあります。これでは、気付きを活かして自分らしく生きることが出来ません。
気付きを変化につなげるには、どうすれば良いのでしょうか。

気付きが色あせてしまう構造とは?

インパクトのある気づきがあっても、いつの間にか色あせてしまって、自分や自分の暮らしが変わらない──なぜ、こうしたことが起こるのでしょうか?

日常生活というのは、良くも悪くもそれだけで完結しています。「気付く前の日常生活」は「気付く前の自分」とパラレルで、バランスが取れています。生活が楽しくても辛くても、ひとまとまりのバランスを保った「日常生活」として輪をつくっているのです。

気付きを得た直後というのは、「気付く前の日常生活」を「気付いた後の自分」が送っているため、相互に不釣り合いが生じます。このとき、「気付く前の日常生活」をそのまま送っていると、「気付いた後の自分」は「気付く前の自分」の自分へと引き戻されます。

それほどまでに、日常生活の影響力が大きいと言えます。

気付いたらまず生活の一部を変更しよう

何らかの気付きを得て、それを大事にしたい、生活に反映させたいと思うのならば、気付きを得た高揚感に浸っていてはダメです。気持ちはやがて生活に押し流され、どんどん陳腐化しています。いまがピークで後は下り坂だと考えるべきなのです。

それではどうすればいいのかというと、それは生活の一部を変更すること。離婚するとか会社をやめるとか外国に引っ越すとかではなく(もちろん何をやってもいいわけですが)、気付きを反映した小さな場を持つことの方が、ずっとパワフルです。

気付きで日常生活を再編集する

例えば。その気付きを何らかの実践につなげるための場を、毎週金曜の夜に持つとします。

生活全体を大きく変えるのではなく、「気付く前の日常生活」のなかに、異質感のある「気付きとつながった場」を織り込みます。気付きが鮮烈であればあるほど、この場とそれ以外の生活には、落差や乖離=違和感が感じられます。

こうした違和感は、達成の証拠です。

「気付いた後の自分」が、それにふさわしい日常生活を、再編集しているのです。違和感が再編集のための最良のガイドとなり、他の要調整箇所を教えてくれます。一つ一つを調整するのかどうか、それは自分で自由に決められますが、こうした選択が可能な土台をつくるために、「気付きとつながった場」が一役買ってくれます。

自分らしい暮らしは、すべてぶち壊さなくても(もちろん、ぶち壊してもOKです)、そうした場を布置することで生活を再編集していくことが出来ます。

具体的な「場」のつくり方については、拙著『場づくりの教科書』がお役に立つはずです。


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