【ルーツの根の全貌をどこまで解き明かせるか(読書感想文:蛇にピアス)】
蛇にピアス、読了。
頭角現していたのね、既に…って感じ。(芥川賞受賞作品だから、そりゃそうだろうけれど)
だって文体も言葉もシンプルなのに、奥行きを出せるってのはセンスよな。1つ間違うとボキャ貧に見えるし…だから若い作家は背伸びしてまわりくどい言い回しや難しい単語使ったりするが、ただこの"スプリットタン"という奇抜な題材にそれを合わせると、一気にイロモノに寄りそう…等身大の言葉かつ端的だから、リアルで勢いもあるけれど荒削りに感じない。
言葉選びも良くて『具合が悪くなるような