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カミツルギのパーカーを作ってみた

はじめに

はじめまして、おさつです。


突然ですが、みなさんはポケモンの中でどの子が一番好きですか?

私はカミツルギが1番好きです。

ポケモンHOMEの図鑑

折り紙をモチーフにした直線的なフォルム。とっても尖った種族値。ネーミングセンス。0.1kg、0.3mという大きさ。
最高です。私の一推しです。

ポケモンGOではようやく実装されました!

カミツルギについて語り始めるとそれだけで一つの記事ができてしまうので、ここでは頑張って抑えます。

私は、好きになったキャラクターは偶像崇拝したいタイプです。でも、カミツルギのグッズはあまり出ていないので、カミツルギを模した何かを今までに何回か作ってきました。

折り紙でカミツルギを作成。
2016年12月生まれの子…6年前?!
熨斗として人様に渡したケース。
本物の水引を使っています

その一環として、私は以前から「カミツルギをイメージした服が着たい」という願望がありました。それも、部屋着として。普段使いできる服が推しを模していたら最早私と推しは一心同体と呼べるのではないでしょうか。

そうだ、カミツルギのパーカーを作ろう。

なぜパーカー?と思われるかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。


閉じられた熨斗の部分は閉じたパーカーのチャック部分に見えるし、顔はフードを被ってるように見えませんか?
腕の柄巻部分を上手いことペイントして、フードの内側をオレンジに塗って頭のカブト部分を上手いことフェルトで作れば、パーカーを着るだけでカミツルギっぽく見えそうじゃないですか?
つまり、こういうことです。

きたねーメモ描き

これを作るのが今回の目標です。

あつ森では既に似たようなものを作っています。


あつ森始めて1日でこのマイデザイン…
カミツルギに飢えすぎでは

流石にこのデザインを現実で作るのは難しいので(特に水引部分)、水引はパーカーの紐で表現します。

この記事はカミツルギパーカーを作る過程を載せた備忘録のようなものになります。

ちなみにカミツルギがプリントされたパーカーは
持ってます(京都のユニクロで昔作った)
ただジップアップパーカーではないので
羽織れないんですよね〜
あともっとカミツルギの「概念」的なものが着たい


どうやって作ろう?

私は手先があまり器用ではないので、パーカーを一から作るのは諦め、既製品をアレンジすることにしました。

そして、最初の方にも書いたように、私は部屋着として推しを着たいのです。(汚さないように気をつけて着るのは前提ですが)
つまり、洗濯できる素材ではないといけません。最低ラインでも、ネットに入れて洗濯できる程度には水に強い必要があります。カブト部分を作るに至り、ここが一番のネックでした。
というのも、カブトの鍬形部分(ツノみたいになってるところ)はなるべく堅い素材でないと表現しづらく、それを作る材料として私が目をつけていたハードフェルトは洗濯非推奨だったのです。
幸い洗濯可能なフェルトは入手できたので、それとポリ芯を使って表現することにしました。

布にペイントする手段はスプレーで塗るパターンと塗料を筆で塗るパターンがありますが、フードの内側は面積が多いのでスプレー、袖やジッパー部分は割と精密な塗りが必要そうなので筆で塗ることにしました。

パーカーの紐はなるべく平たいのを用意しました。

買い出し

私は普段手芸は一切しないので、ほぼ全ての材料をこのために買いました。主な材料は手芸屋さんとドン・キホーテと100均とホムセンで揃いました。

まずアレンジするパーカー!これがないと話になりません。

本当はポケットがないものが欲しかったけれど、
売ってなかった

ドン・キホーテで安売りしてて1298円でした。調べたらおんなじパーカーがネットでも売ってました。

アレンジされるために生まれたような真っ白なパーカーですね。Sサイズは試着したらピチピチだったのでMサイズを買いました。ちなみに紐はもう外してあります。

着てみるとこんな感じ。

お目汚し失礼

フードのとんがり具合がいいですね!綿100%なので塗料がちゃんと浸透してくれそうですね。上手くアレンジできればいいなぁ

次にペイント道具の紹介です。

作業場が暗いので写りがあまりよろしくない

フードの内側を染める道具は染めQにしました。洗濯もOKなようです。サンライズオレンジの70mlです。自分はスプレー使うのすごく苦手なので、ちゃんと染められるか不安です。

袖、ジッパー周りを染める道具はセタカラーにしました。これは手芸屋さんで買いました。こんなに小さくて一つ623円もします…。スプレーは400円ぐらいで買えたのに…。
黄色のは透明色のレモンイエロー、オレンジのは不透明色のオレンジです。
まぁ、絵の具系は扱いに慣れてるので塗りミスとかはしないと思います。

そのほかは塗料がはみ出ないようにするマスキングテープやマスカー、ビニール手袋、セタカラーを塗るための筆ですね。

頭の飾りを作る道具の紹介です。

針で縫って加工する方法もあるとは思いますが、自分の縫製技術の稚拙ゆえ解けてバラバラになる、というのが嫌なので今回はセメダインのボンドに全部任せることにしました。プラ芯が発泡ポリエチレン製なので、生半可なボンドは使えないんですよね。しかも洗濯もできないとダメ。だから一番強そうなスーパーXハイパーワイドを買いました。

試しに昔めくれてしまったスマホカバーの布パーツに使ってみたら、しっかりくっつきました。これは期待できます。

白色の洗えるフェルトはロールに巻かれたやつしか売ってなかったので50cm分切ってもらいました。それでもかなりの大きさ!どれだけ試作品を作っても大丈夫そうです。

実際に作っていこう

1日目

フード部分のペイント

まずは一番苦手意識のあるスプレーから挑戦してみます。

マスカーでフードの外側などを保護していきます。
ここが一番大事まである
マスカーの重ねがけ。
セロテープを使って繋ぎ目を合わせました。

3回から5回にかけてスプレーするのがいいらしいです。口コミによるとかなり臭うらしいので、マスクを着けて、庭に出て…

床にもしっかりマスカー使います

噴射!!
プシュー!!!

ゲホッオェ!!

1回目終わり

これ、外でやらなかったら臭いがキツすぎて気絶してます。というか外でもヤバいです。マスクしといてよかった。部屋の中にも臭いが充満しちゃったので、めっちゃ窓開けました。
あとビニール手袋買っておいてよかったです、これ結構手汚れます。
とりあえず満遍なくスプレーしてみたけどどうなんでしょう。重ね塗りしたらもっと染まるんですかね?
とりあえず5分程度乾燥。
もう一回スプレー。

プシュー!

2回目終わり

さっきとあんまり変わらない気が…。まぁ3回から5回やらなきゃいけないから気長にやりますか。

5分程度乾燥。
もう一度スプレー。

プシュー…シュー………。

あれ、もう出ない!

3回目。ほぼ塗料が出ず終わり。

どうやらフードの面積が大きすぎて、小さいスプレー缶一本では塗り切れなかったようです。
計算外でした…。まぁ、普段着だしいいか。1時間程度乾燥させます。

色ムラが結構ある…やっぱりスプレー噴射は苦手です

ちゃんとオレンジには染まったので良かったです。

腕部分のペイント

メモ書き失礼

パーカーの袖部分がおおよそ50cmで、カミツルギの柄巻模様の白い部分は3つあるので、16cmずつ印をつけたら丁度よさそうです。

こんな感じでメジャーと定規を使って測っていきます。
16cmずつ印つけ終わり
腕の付け根部分がちょっと余る
半分の8cmに印をつけ、
袖の上下に定規を合わせて印を打ちます。
辺の長さが大体一緒ならOK

これをあと2回繰り返して、マスキングテープを貼ります。マスキングテープはまっすぐ点から点へ向かって伸ばせばいい。簡単ですね。

ある程度の大きさにマステを切ってから
布に貼り付けて余った分をハサミで切ると楽

両面完了!一方が終わればもう片方の両端に既にチャコペンの印が付いてるので楽ができます。

あとは袖口にもマステをつけて…

ペインティング!!!

筆の感触は悪くないですね。アクリルガッシュを塗ってる気分です。染み込みが早いのでインクが無くなりそうで心配。あと、裏写りが結構あったのでボール紙を中に敷きました。

1時間ぐらい放置して乾かします。
マステを剥がすと…

おおおぉおお!!!ちゃんとマステ効いてる!
かなりカミツルギらしさを感じます!!
ただ、まだ湿っていてアイロンで定着できそうにないんですよね。明日まで放置します。

反対側も塗ったらインクがほぼ空になってしまいました。また買い足さなきゃ…

2日目

インク、両面ともちゃんと乾いてたのでアイロンで定着させます。

ちゃんと当て布も用意しました

中温、ドライ設定でアイロンがけしました。

一応、スプレーで色付けをしたフードの内側にもアイロンがけ。むしろこっちがメインまであります。

セタカラーを追加で買ってきたので反対側の袖も同じことの繰り返し。(こうやって書くと難しい折り紙の工程みたいだ!)

全部塗り終わりましたー!長かった…

側面の所、ちゃんと塗れてないな…。
余ったインクでここも塗ります。
これを完全に乾かして、そのあとアイロンかけて、それをあと3回繰り返す…

あれ、これもしかしてめちゃくちゃ時間かかる?

いやー、作り始める時はいうて3日くらいで終わると思ってたんですけどね…

3日目

ジッパー部分のペイント

腕部分が乾いて、アイロンがけもできたので次は前見頃のペイントに移ります。

作業台が小さいので、床で作業することに

ここの幅をどうするか悩みましたが、ポケットの上部分に合わせることにしました。ポケットあって良かった〜

全長ほぼ20cm

あとは片方10cmずつ測ってチャコペンで点を打っていきます。

これに従ってマステを引いていきます。今回はマステの内側を塗るので、微調整する必要はないのでだいぶ楽できます。

ジッパーの金属に塗料が付いて欲しくないため、そこもマステを貼ります。結構大変でした…。

そしたらセタカラーを平筆で塗っていきます!

生地が結構伸びるため、塗るのが難しかったです。今回はセタカラー1つで全部塗れました、よかった〜
ビタビタに塗ったので乾くのに丸一日かかりそうです。でもちゃんと乾かすのが大事な気がするので、事を急がず待ちます。

4日目

大体乾いたので、マステを剥がし、アイロンで定着させます。

うお、結構色ムラがひどい!でもこれ以上塗ると生地がゴワゴワしちゃうのでやめときます。まだ完全に乾いてないっぽいので次の工程行きます。

カブト部分の製作

まずはポリ芯で土台を作ります。ポリ芯はシャーペンなどでは印をつけられないので、油性マーカーで線を引いて、ハサミで切りました。

土台なので実際のフェルトより少し小さめにカットしてます。ちゃんと折り曲げられてよかった。

フェルトもカット。

ツノ部分は土台をサンドするように張り合わせたい都合上、4つ切りました。
フェルトは折り曲げても跡があまりつかないので、アイロンでつけることに

当て布はちゃんとしよう
全部アイロンで半分に折りました
ツノ部分は細いので火傷注意!

フェルトとポリ芯をくっつけてからこの作業をしちゃうと、ポリ芯はアイロンNGなので多分ヤバいことになります。だから先にアイロンをかける必要があったんですね。

ボンドで貼り合わせ作業
こういうボンドは塗ってから5分くらい待たないといけないのが辛いです。

とりあえず貼り合わせた。
はみ出したフェルトは裁ちばさみでカットします。

で、完成!

なかなかいい感じ。ポリ芯を中に入れたおかげで丈夫になりました。これも乾かすのが肝心だと思うので、このまま放置します。

約6時間経過

大体乾いただろうし、寝る前にもう一つ貼り付けします。朝起きたら乾いてると思うので…。

いい…!
カミツルギらしさをひしひしと感じます!

ただ、後ろが結構分厚くなっちゃいそうなんですよね。上手いことボンドでつけられるか…

余談ですが、この作業するときボンドを開けようとしたら蓋がくっついちゃっててマジで開かなかったので、強力なボンドは使うの気をつけた方がいいですね こまめに拭き取りましょう
かいりきで無理やり開けたら指に水ぶくれが出来ました。私がポケモンでないばっかりに…

5日目
そろそろ乾いたと思うので最後の貼り付け、いきます。

5分乾かして…くっつけ!!!

できた?できたのか?とりあえず6時間ぐらい放置します…

6時間後
引っ張っても取れなさそうなので、最後の工程いきます。

紐取り付け

このパーカー、紐を入れる部分が小さくて、自分が持ってる紐通しは通らなかったので、ヘアピンを使うことにしました。

ヘアピンの間に紐を通して、穴に入れていきます。途中まではサクサク通せてましたが、ここで問題が発生します。

カブト部分先につけたせいで真ん中らへんが上手く通らねぇ!!

紐通しってシャクトリムシみたいに生地をくしゃくしゃたぐり寄せて前に進ませる必要があるんですけど、カブトのせいで生地が固定されてて、真っ直ぐなんですよ。
無理やり指で押し込むことでなんとか中央エリアを抜けられましたが、これは手順を間違えましたね〜。

で、完成。

紐は1.5m分買ったのですが、ちょうどいい感じでした。で問題がもう一つ発生。

紐の端っこをひと結びしたのですが、端がほどけてほどけて…
こういう時どうすればいいか、皆さんお分かりですか?

はい、ボンド!
ボンドで固定すればもうほどけないですよね?縫うとかそういうテープを買ってくるとかは面倒なので…。また3時間ほど放置します。

大体乾いたので、完成です!!!

それではご覧ください!!

うおおおお!!カミツルギの概念だ!!!

着てみるとこんな感じ!

どうですか?カブトの部分とか上手く作れたって思いません?
ただ、染めQとセタカラー2種類の塗料を使ったせいで、オレンジ色にバラつきがありますね…。
いや、実際セタカラーのスプレーは売ってたので、揃えることもできたのですが、スプレーはボトルよりも高かったんです。
染めQが大体400円ぐらいなのに対し、セタカラースプレーは1000円越え…。
でも、仕上がりをこだわる場合はここをちゃんと揃えた方が良さそうですね。

作成費用

まあ、ここまで結構予算のこと考えて作ってたので、最後にカミツルギパーカー作成に至る費用でも計算しますか…。

デン!!!

………。
まぁ10000円いかなくてよかったですね。
推しの服が作れたというだけで大満足です!
実際洗濯するかどうかは微妙ですが、これからの寒い時期、たくさん着たいと思います!

作ってみて良かった点、反省点

良かった点

  • ずっと前から作りたいな、と思っていたので、実現できて満足感が得られた

  • ポリ芯を折り曲げてカブトの土台を作る、というのが上手くいった

反省点

  • スプレーにせよ塗料にせよ、布に裏移りするということをあまり把握してなかった

  • 塗料やボンドを乾かすのに時間がめっちゃかかる、ということを把握してなかった

  • 先に紐を通しておくべきだった

  • ボンドは使うたび拭き取るなど、もっと丁寧な扱いをするべきだった

最後に

ここまで見てくださってありがとうございました。自分の備忘録…もとい日記のような感覚で書いたため読みづらい部分あるでしょうが、何かしら作る際の手助けになれば幸いです。


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