「やってみたけど違った」と言えること
今年に入ってから、画材を買いあさっている。世界には全部の組み合わせを試すことは絶対できないほどの道具が溢れている。
ひとつ2,000円する絵具を買って使ってみたけど、思っていたような発色ではなかった。もっと良い使い方があるのかもしれない。残念ながら今の自分にはわからない。それでも、結局使い慣れたものに戻ってきたとしても、同じものを使っているだけでは辿り着けない景色を見ている。
何が違うのか言葉で説明してみる。できなくてもひとつ蓄積になる。
やってみて初めて分かることに触れたとき、やってみることを怖がって無意識に自分にブレーキをかけている呪いの方が厄介でタチが悪いと気づく。
これをこうしたらどうなるだろう?と考えながらやってみた数。
それもノーリスクではなく、自分の身を削ってやってみた数。
その数が圧倒的な差を作る。
失敗も1,000個並べれば、世界が生まれてひとつの作品になる。
一緒に悩もうぜ、というスタンスで、描いているところを見てもらってもいいかもと、そんなことを考えている。
新しい絵具を買ってしまいます。