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綿をまるめて目と口を縫いつけたもの

フォロワーが山尾悠子作品を読み漁っていたので、あたしも積読から一冊『歪み真珠』に挑戦。これは挑戦だった。幻想小説、憧れのジャンルでありながら、自分と相性が悪く何度も挫折してきた。完飲せず。食べ残し。おそらくこれは山尾悠子入門編といえる一冊で、頭を抱えながらもなんとか読み終えることはできた。この、面白いことはわかるのに楽しむための何かが自分に欠けている感覚。自分のあまりに内省的な性格を内省し内省し内省した。これが読書といえるのか。
と、ここでひとつ、あたしに生ぬるい腐った言葉をかけてくれるな。他人から容認される自由や個性ほど鬱陶しいものはないから。他人を容認する行為の厚かましさを知らないひとほどウザくてキモくて終わってる存在はないから。
歯磨きの最中みたいな思想はさておき、「アンヌンツィアツィオーネ」という作品が面白かった。このひとの世界観に慣れなくても読めたからかな。「マスクとベルガマスク」もそうだね。腐女子は双子(広義)が好きだから。

江國香織『活発な暗闇』これもよかったです。外国のひとの詩で気になるものが見つかりました。でも結局、三好達治の詩が最もよく感じられたので、自分の好みの抗えない部分をみました。

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