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メンタルが白菜

豆腐メンタルでもなく、鋼メンタルでもなく、ガラスメンタルでもなく、白菜メンタル。


なんだかふと、そんな言葉が思い浮かんだ。

今日のわたしはちょっぴりしおれていた。
特に劇的ななにかが起こったわけではないけど、
ちょっぴりしおれていたんだ。

わたしは多分、
豆腐ってほどメンタル弱くはない。
だけどなんだかふとした瞬間に
しおれてしまうことがある。

こういうの何に喩えられるかな、
と車を運転しながらぼんやり考えていた。


学生の頃、和食屋さんでアルバイトをしていた。
そこの奥さんが作ってくれる白菜のおしんこがとっても好きだった。
大量の白菜をざくざくと包丁で切って、胡瓜や人参と一緒に樽に放り込み、
重石をどんと乗せる。
次の日になると、あんなにあった白菜が嘘みたいに
嵩が減り、美味しい漬け物が出来上がる。

漬け物って、しんなりしても歯応えが残っているところが好きだ。
噛むたびに凝縮された旨味がじゅわっと広がって、
信じられないくらいごはんが進む。

塩分と重石で多少しおれても、
それをバネにして自分らしさを出していきたい。
そういう生き方がわたしには合っていると思った。

今日、初めて上司に意見してみた。
伝え方が悪かったせいか、ただ文句つけたやつだと思われたみたいで、
なんだかそのあと上司の機嫌が悪かった。
いや、自分なりの意見をもっと言って欲しいんだよ!
とか言ってた貴方はどこですか。
とも思ったけど、私の伝え力不足は否めなくて
ちょっとしゅんとした。

でもきっとこうやって人って成長していくんだと思う、
向上心持ち続けて生きていきたいものだわ。


最近、急に寒くなってきたね。
白菜大活躍のお鍋の時期。
こうも寒いと人恋しくなってきて、
マッチングした人にアプローチしてみたりしたけど、
やっぱり上手くいかなくて凹んだりした。
追われるより追う派の女は
マッチングアプリ向いていないんだろうか。

急にぎゅんと追われるのは苦手だ。
お鍋みたいにじっくりと大切に愛を伝えて欲しい。
そんな人にならわたしも素直に甘えられるのに。
なんて、傲慢なんだろうな。


お鍋のなかの白菜って、
漬け物よりも柔らかいけれど、
時々噛みきれない芯がある。
他人からしたらゴミみたいなものかもしれない。
だけどわたしの中では大切で、
絶対に譲れないものなんだ。
どれだけ愛してくれる人がいようとも、
その些細な部分だけは、譲れないなと思う。




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