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【ネタバレ注意】ゴーストワイヤートーキョー感想

どうも、趣味でバ美肉しながら絵を描いてる音駒サリナです。
みなさん、全世界待望の話題作、ゴーストワイヤートーキョー楽しんでいますか?
めちゃくちゃ良かったので久しぶりにnoteを書いてみようと思います。

めちゃくちゃいいとは言いつつ、内容の単調さなど指摘されているポイントも理解できるので、万人に勧めるには少し躊躇します。
刺さる人には刺さるタイプのゲームという感じでしょうか。
そこで今回はあくまでストーリー面について書いていこうと思います。

全体としてストーリー描写はややアッサリ目です。
サブキャラクターの掘り下げに物足りなさを感じますが、その分主人公とKKが相棒となっていく過程は丁寧に描かれており、バディものが好きな人は二人の掛け合いを一生聞いていられるのではないでしょうか。

また、様々な少年漫画のエッセンスを取り入れたような王道のアツい展開もありながら、それに反してご都合主義に流されず「死者が蘇る事は絶対ない」というルールが敵にも味方にも徹底されています。

物語のラストに関して、主人公以外ほとんどのキャラクターが死んでしまうという悲しい結末を迎えますが、そもそもこのゲームは死者の復活を否定するゲームなのです。

主人公・伊月暁人くんは妹を助ける為に宿敵の般若を追い続けますが、最後に妹が死んでしまう事によって家族を全て亡くし、その般若と同じ立場に立ちます。
同じ立場で、それでも般若の掲げる死者の(正確にはその魂の)復活を否定するんです。
そこに相棒KKとの触れ合いによって成長してきた結果が詰まっています。

般若を否定するから、暁人くんは妹の死もKKの死も受け入れて進んで行くんです。
そこで妹は生き返りましたとか、KKは消えずに残りました、という展開でも誰も文句は言わなかったと思います。
ですが、死という概念に誠実に向き合ってルールを徹底しているからこそ、主人公以外みな死ぬというバッドエンドすれすれの結末を描いたのだと私は解釈しました。

最後の暁人くんの「おやすみKK」という優しい声が物語を締め、童謡が流れ出すエンディングを私は美しいと思いました。

ゲームのビジュアルからは想像もつきませんでしたが、ストーリーが非常に良かったゲームです。
気になった方は是非プレイしてみて下さい。雨の降る無人の渋谷は最高ですよ。

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